奈良は今、
平城遷都1300年祭。
710年に都が奈良に移されて、
今年で1300年。
そういえば、私が中学?高校?の頃、
「奈良(7)唐(10)にならって平城京」と覚えたなぁ。
今の若いお母さんは
「なんて立派な平城京」と覚えたらしい。
名古屋から近鉄で、
大和八木と大和西大寺で乗り換えて奈良へ。
6時発の特急で2時間30分かかりました。
商店街を通り抜けて
猿沢池
興福寺の五重塔が水面に映ってます。
猿沢池を周って、五重塔へ続くこの石段、
五十二段あるのですが、この数には意味があって、
仏門に入る修行の段階がこの数なんだそうです。
また、善財童子が
五十二人の知識人を訪ねて回った故事にも
由来しているのだそうです。
興福寺の五重塔はどっしりしている。
南円堂
中金堂(現在再建中)を中に
東西(消失)南北に堂塔が取り囲み、
当時は相当なスケールだったんだろうなと。
興福寺は藤原一族の菩提を祈るお寺なのだそう。
阿修羅像をはじめとした仏像が展示されている国宝館は
ガラスを外した露出展示になっていて、
仏像を間近に観ることができ、迫力満点でした。
また、今まで、交代で公開されていた、
八部衆立像(8体でこの中に阿修羅像が入っている)と
十大弟子立像(6体)が
一挙に観れるようになったのだそう。
帰りは、京都へ出て、
昼食をイエモンサロンで摂った。
近鉄奈良駅から京都国際会館行が出ていて、
これに乗ると、乗り換えせず、
イエモンサロンのある烏丸御池へ行けた。
意外に近鉄も便利なんだなと思った今日の旅でした。
しかし、インターネットで切符を予約してたんだけど、
使う当日には窓口で受け取れないらしい。
前もって、引き換えておかないといけないらしい。
買いに行けないから、インターネットで予約するのに????
何だか、よくわからんなぁ~。
朝、早かったから、十分席空いてた。
「インターネットで予約する必要もなかったか」と思ったけどね。
諏訪太鼓の宗家小口大八さんが1986年に作曲し、
生前、阿修羅像のある興福寺で
演奏したいという、叶わなかった想いを、
娘さんやお孫さんが引継ぎ、
興福寺に奉納演奏を申し続け、
やっと了承を得られ、
今日、10時30分から、
興福寺の東金堂の前で演奏がありました。
阿修羅は帝釈天に戦争をしかけるという、
激しく戦闘的な神だったのだけど、
決して勝利することができなかったのだそうです。
それが宿命となって、阿修羅の生き方は
永遠に救われることのない六道、
地獄・餓鬼・畜生・阿修羅・人(じん)・天の一つ
に含まれることになったのだそうです。
その姿は戦争の神であることから、
激しい怒り顔で牙を上に向け、
三つの顔と四本か六本の腕を持ち
手には弓矢を取り、肌は赤くするのが常なのだそうですが、
興福寺の阿修羅は
戦争の神としての激しい気性や、強い怒りの表情は見られず、
静かな面持ちでたたずみ、内省しているようでもあると・・・・
作曲した小口大八さんは『阿修羅』について
「つらいこと、悲しいこと、数々の修羅場を乗り越えてきた
じぶんの人生そのものを表現した」と語っておられたそうです。
魂のこもった、ジ~ンと心に響く、
とてもいい演奏でした