喫茶去

徒然に、日々の生活を書き留めたいと思います。喫茶去、まあ、お茶でも飲んで、のんびりしていって。

潜水服は蝶の夢を見る

2010-09-28 | 映画・コンサート・ミュージカル・演劇等

日曜日、SKITの会のTの誘いで、
『潜水服は蝶の夢を見る』という映画を観た。

ALSの患者さん、ご家族、
ALSという病気を知らない人も知っている人も集い
この映画を通して、時間を共有し、
「命について」考えてみようというもの。



この映画の主人公は実在したフランスELLE誌の名編集長。
42歳の時に突然、脳梗塞で倒れ、
意識は元のままなのに、
全く体の自由がきかなくなる、唯一動くのが左目という、
ロックト・イン・シンドローム(閉じ込め症候群)になってしまう。

言語療法士が瞬きでコミュニケーションをとる方法を教えてくれ、
最初は「死にたい」と言っていた彼が、
瞬きで自伝を綴り始める。

この「潜水服は蝶の夢を見る」は、
彼が20万回瞬きをして書いた本の題名なんです。

たとえ体は潜水服を着ているように動かなくても、
蝶のように自由に羽ばたく記憶と想像力があると・・・・

彼は本が出版されて間もなく合併症で亡くなっています。

映画鑑賞に先立って、
名古屋医専の勝又校長の
「命について」という題名で講演がありました。
その中で、
「人に自らの考えをなるべく押し付けない(偏狭な考えをしない)」
「自分と違う死生観・価値観でもできるかぎり尊重する」と。
職業柄、往々にして、
知らず知らず、自分の価値観や考えを
押し付けていることがあるな・・・・・・・と反省!

ところで、この映画、
あのジョニー・デップが、
2007年にもっとも感動した映画として
この作品を挙げているほど










 


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