おぢのニセコ山暮らし

山暮らしと世間のあれこれを書き綴ります

いわくつきアパッチ・ヘリの墜落事故

2018年02月07日 | Weblog
午前6時の気温はマイナス9度。
 
まだ暗いのですが雪はほんのちらちら程度。
 
1週間以上も、雪らしい雪が降ってなかったから、こりゃもうしょうがない。
 
本来ご当地とその周辺に降るはずの雪は、道南方面や本州を襲っておるらしい。
 
大雪に見舞われておる地方の皆さんに豪雪地帯からお見舞いを申し上げます。
 
さて、
 
AH-64Dアパッチという陸上自衛隊の戦闘ヘリコプターが、あろうことか佐賀県の住宅に墜落いたしました。
 
搭乗しておった二人の自衛隊員が亡くなったそうで、お見舞いを申し上げます。
 
それにしても、住宅にヘリが墜落とは聞いたことがない。
 
自衛隊のパイロットは、「緊急時には、住宅を避けて畑などに不時着すべし」みたいなことになっておるという。
 
国民を守るのが自衛隊の使命ですから、今回のように住宅を直撃する墜落事故は前代未聞の出来事ですわ。
 
幸い落下した住宅には11歳の女の子がひとりいたけど、軽いけで済んだとか。
 
不幸中の幸いでござる。
 
このアパッチを巡って、過去に富士重工と国がカネの支払いに関して訴訟沙汰になったことがある。
 
裁判は、2015年に最高裁が2審判決を支持して国に支払いを命じ、国の敗訴が決定しておる。
 
テレビ朝日の報道ステーションで元共同通信記者でコメンテーターの後藤謙次さんも指摘しておった。

この訴訟、どういうことかというと、このアパッチ62機調達するところを、陸上自衛隊の見積もりが甘く、13機で打ち止めにした話なのだ。
 
だけど、ことアパッチに関しては、5000億円を軽く超え、メンテナンスなど加えれば1兆円を超えるプロジェクトだった。
 
陸自側は「62機入れるなんて契約はなかった、単なる口約束だ」と、ライセンス料やラインを作る費用なんぞ、とても払えませんと申したわけ。
 
そう、一般社会ならあり得ませんが、1兆円を超えるプロジェクトが、実は「口約束」だったのです。 
 
その口約束を最高裁は認定し、裁判で国に支払いを命じたわけ。
 
ニッポン広しと言えど、1兆円のプロジェクトを口約束でするお役所はさすがにない。
 
これまで自衛隊では、相当デタラメなことが過去に行われておったわけだ。
 
ことは国民の税金の使われ方の問題だ。
 
保守や右翼といわれる皆さんは、防衛省や防衛産業を正当化するばかりですが、こうした問題をスルーしてはいけません。
 
もっとも、この裁判以降、自衛隊では調達契約のあり方が是正されたというから、いいきっかけにはなったようだ。
 
また、陸上自衛隊の戦闘ヘリについては、このAH-64Dアパッチ13機導入でストップしておるとか。
 
その後の手当されていないので、来年度から戦闘ヘリの選定が本格化する矢先の事故だったのです。

そういえば、長崎県では、オスプレイの配備計画が大詰めを迎えておった折も折、今回の事故が起きておる。

地元「佐賀新聞」も「オスプレイへの不信感必至」としておる。

長崎県の山口祥義知事は「『受け入れ』の判断をする環境はさらに厳しくなったとの認識を示した」そうです。

沖縄もそうですが、上空を毎日ヘリが飛んでおっては、たいした気持ちが悪いのは間違いない。

また、2月1日に成立した2017年度補正予算は、2兆7073億円の追加支出のうち防衛費が2345億円と、8.6%も占めておる。

補正予算を活用した、なし崩し的な「防衛費拡大」が行われておるという指摘もある。

つまり、補正予算で防衛費にジャブジャブ税金を使うことができるというわけだ。

お陰で国の借金は増えるばかり。

問題なのは、これがGDPの「ふくらし粉」になっておることだ。

「GDPの粉飾」という声もある。

北朝鮮問題をテコに、「防衛」と名がつけば、なんだもかんでもスルーしちゃうのでは、おかしなことになると思うおぢでござる。