おぢのニセコ山暮らし

山暮らしと世間のあれこれを書き綴ります

本庶さんノーベル賞と基礎研究費

2018年10月02日 | Weblog

今朝も寝坊です。

体調が悪いのかしらん

無理せずうだうだ過ごすことにいたします。

そんな午前7時20分の気温はプラス11度。

スカッと秋晴れのお天気で、気持ちがよろしい。

深夜から未明にかけて、けっこう雨が降りましたがね。

写真はきのう漬けた「イクラしょうゆ漬け」です。

粒が小さいのでどうかと思いましたが、皮が口の中で融けてしまうちゃんとした一級品でした。

ですが粒が小さくて、小さくて…

今回はそこが今一つ。

次回に期待です。

さて、

おとといの沖縄県知事選でござる。

投票率は63.24%で前回の64.13%を下回ったけど、台風が上陸したことを考えれば、まずまずといったところでしょう。

当選した玉木デニーさんの獲得票数は39万6632票。

相手候補の佐喜真淳(さきまあつし)さんは31万6458票でした。

その差、約8万票です。

「今後の政権運営に大きな影響を持つ」といわれる今回の知事選の結果について安倍総理は「真摯に受け止める」と申しておりました。

これに共産党の小池晃書記局長は以下のように申したそうな。

「真摯」のバーゲンセールはやめてくれって感じですね。安倍さんが「真摯に受け止める」と言う時は、右から左に聞き流す時なんです。

おぢは共産党支持者でも何でもないわけですけど、うまいこと言いますなぁ~

安倍総理の「真摯に受け止める」は「右から左に聞き流す」は言い得て妙だ。

小池さんはさらにこうも申したそうだ。

「丁寧に説明する」って言う時は、同じことを何度も繰り返すということなんです。

安倍さんの「もり・かけ」問題での国会答弁はまさにこれでした。

話がかみ合わないこと、まぁ、呆れるばかり。

だから「人柄が信用できない」となるのですけど、そんなことは「馬耳東風」「馬の耳に念仏」だ。

実際、「真摯に受け止める」と言いながら、安倍さんの女房役である菅官房長官は「辺野古移設の考えは変わらない」と申しておる。

そんなこんなで、小池さんの言う通り、「真摯」とは「右から左に聞き流す」ってことになるよなぁ~

そして、

きのうノーベル医学生理学賞を受賞した京大名誉教授の本庶佑(ほんじょたすく)さんでござる。

会見でこう述べておる。

「基礎的な研究から臨床につながるような発展ということで受賞できたことによって、基礎医学分野の発展が一層加速し、基礎研究に関わる多くの研究者を勇気づけるということになれば、私としてはまさに望外の喜びです」

ようは基礎研究が大事だと申しております。

基礎研究とは、あのがんを治す薬の開発とか、このがんの薬の開発とかいうものと全く違います。

あくまで基礎となる研究です。

今回でいえば、人間の持つ免疫細胞が持っている受容体である「PD-1」が、がん細胞への攻撃を緩めてしまうということを発見したことに尽きるのです。

免疫細胞に、がんの攻撃を緩めてしまう受容体があることを発見したのが、大事件なのです。

こんな基礎研究は、とりあえずまったくビジネスにはつながりません。

本庶先生はこうも話しておりました。

「医者として治療できる人数は何100人か何1000人ですが、基礎研究で、このような結果が出たときは何100万人という人を救えるし、自分が死んだ後も続くわけですから、そういう意味では基礎研究はすばらしいと思う」

そうなのです。

即効性のある臨床研究は、1000人レベルの人を救うことができるのでしょう。

しかし、いつ日の目を見るのかわからんのが基礎研究ですが、これが実を結ぶと今回のような発見につながるわけだ。

ようは、「基礎研究が人類を救う」とも言えるのです。

その基礎研究への投資、研究費がさっぱり伸びていない、おろそかにしているのが、ただいま現在のニッポンの政権だ。

基礎にかかわる研究費を大きく増やすことこそ、ニッポンの将来、ひいては人類の将来にもつながるのです。

結果、オプジーボというPD-1を抑制してがんを治療する薬に繋がった。

羽鳥モーニングショーでも指摘しておりましたが、ニッポン人をはじめ、人類のためにも「基礎研究」への予算を増やすべきでしょう。

「国難」を煽って、軍事費ばかりを増強するのではどもこもならんおだと、申しておきましょう。