おぢのニセコ山暮らし

山暮らしと世間のあれこれを書き綴ります

自然エネルギーで周回遅れのニッポン

2018年10月11日 | Weblog

未明に雨がじゃんじゃん降ってましたけど、いまは止んでおります。

夜もしらしらと明けてまいりました。

そんな午前5時40分の気温はプラス13度。

お天気は曇り空のようです。

そんな昨夜は恒例のズンバでした。

きのうはハニーさんの体調がイマイチってことで、おぢひとりで出かけました。

20代、30代の女性とするズンバですが、体力筋力は負けておりません。

負けておるのは体の柔らかさでしょうかね。

それも、ここんとこ週末のジムで、ヨガ取り入れたストレッチをコーチの指導でしておるためか、40~50代のころよりずいぶんと柔らかくなってきております。

なんでもそうですが、「継続は力」でござる。

さて、

北電苫東厚真発電所が10日、全面復旧したそうだ。

まずは電力不足が多少なりとも改善して良かったわけです。

北電は、ここにある3基の発電設備を使って、海外炭を使った石炭火力発電をしておる。

この3基の発電が北海道の需要の半分を担うという。

ようは「一極集中」状態ですから、万が一際のリスクは、あまりに大きい。

そこは「ブラックアウト」以前と一切、変わっておりません。

ではありますが、来年2月には、北電初のLNG(液化天然ガス)の発電が石狩湾新港でスタートする。

これで「一極集中」状態が解消するなら、それはそれでけっこうなことではあります。

発電の原料となるLNGは、ロシア・サハリン州やオーストラリアからの輸入となるので、石油に比べれば、そこそこ安定的な供給が見込めるってことでもある。

ではありますが、いつ、何をきっかけに、このLNGだって、石炭だって、高騰するかもしれません。

そこは誰にもわからんわけで、突如として、LNG価格が大暴騰する可能性だって否定はできません。

ですから、数多くの発電会社があちこちに分散して存在し、電力がもっと多様化することが必要だろうと思う。

いま世界の趨勢は「再生可能エネルギー」に大きくシフトしつつあるという。

「原発発祥の地」であるアメリカされ、風力発電と太陽光発電が大きくシェアを伸ばしておる。

原発は、フクシマの過酷事故があってから、安全対策をさらに強化せねばならず、建設コストはうなぎのぼり。

おかげさんで、アメリカに原発子会社を抱えた東芝が、多額の負債を抱え込み、すっかり傾いたのも記憶に新しい。

それとは全く逆に再生可能エネルギーはずんずん普及した。

これに伴って再エネのコストは安くなり、とうとう原発建設コストの3分の1にまでなった。

だからアメリカでも「自然エネルギー革命」が起きておるそうだ。

自然エネルギー財団のレポート「自然エネルギー最前線 in U.S.」が伝えておる。

カリフォルニアでは州の発電量の16%が太陽光で、風力ではテキサスが15%だそうな。

レポートにはこうある。

「追加の発電コストがほぼゼロの風力と太陽光が経済性の点で有利になり、石炭火力と原子力を市場から押し出す状況になってきた。対応に遅れた電力会社や発電事業者は破産を余儀なくされている」

なんと、石炭と原子力に頼る電力会社は破産を余儀なくされておるというからビックリなのだ。

おヒマな方は、PDFなのでダウンロードしてこのレポートをよーくお読みくださいな。

いまや、非効率でコスト高、加えて地震大国では大きな危険を伴うことになったのが原発なのです。

これを「原子力ムラ」が牛耳ってるもんだから、この国ではさっぱり効率化しない。

自然エネルギーの普及を急がないと、ニッポンはこれまた世界の周回遅れとなる。

そしてニッポンに、欧州でノウハウを培った企業が再エネ発電で進出する可能性も出てくる。

経産省頼りの経営をしておる従来の大手電力会社は勝てるかね?

消費者からすれば、ニッポンの電力会社が勝とうが負けようが、電気が安全で安くなればいいと思うけど、さてどうだろ???