おぢのニセコ山暮らし

山暮らしと世間のあれこれを書き綴ります

ビック仰天、旧日本陸軍みたいなJR西日本の〝体感訓練〟

2018年10月15日 | Weblog

午前6時の気温はプラス5度。

晴れておりますが、あたりは朝霧に覆われています。

きょうは曇り時々晴れの天気予報ですが、前線の影響で大気が不安定だそうな。

朝夕、雷のあることろもあるそうだ。

どんな一日になるんでしょう?

ところで、

JR西日本の所業には呆れましたです。

過日「報道ステーション」で放送されたJR西日本の「近接体感研修」のことですわ。

「近接体感研修」って一体何のことかと思ったら、

「社員がトンネル内の『ピット』と呼ばれる深さ1メートル、幅1メートルの作業員用通路にうずくまって、その真横を時速300キロで走る新幹線をやり過ごすというもの」

安全に対する重要性を学ぶ名目で2年半前から始まり、月1回のペースで行われておるそうだ。

おぢには単なる「恐怖体験」としか思えません。

っていうか、こんなことで安全に対する重要性が学べるわけがない。

わざわざ時速300キロで走る新幹線のすぐ横に従業員を居させておいて、もし石でも飛んできたらソッコー死亡事故だ。

「精神主義」も甚だしい、無謀な所業に呆れてしまいます。

論理がまったく欠如しておって、不気味ですらある。

これで思い出したのが、文藝春秋10月号の「昭和の軍人に見る『日本型悪人』の研究」です。

北海道出身のノンフィクション作家、保阪正康さんが書いておる。

まずはあの牟田口廉也です。

以前も書きましたが、あのインパール作戦でこうのたまった。

「皇軍は食う物がなくても戦いをしなければならないのだ。兵器がない、やれ弾丸がない、食う物がないなどは戦いを放棄する理由にならぬ。弾丸がなかったら銃剣があるじゃないか。銃剣がなくなれば、腕でいくんじゃ。腕もなくなったら足で蹴れ。足もやられたら口で噛みついて行け。日本男子には大和魂があるということを忘れちゃいかん。日本は神州である。神々が守って下さる…」

これだもニッポンは戦争に負けるのも当然だ。

そしてこの牟田口に繋がる人脈にあの東条英機がいる。

この人は優秀な成績で陸軍士官学校を卒業したそうですが、「合理的な軍事学の理論を勉強したことがなかった」そうです。

だから東条の戦い方は「目の前の戦いに集中する」「勝つまでやる」だったという。

ようするに「大局観」というもんがないのです。

大局観が無くて戦争に突入したわけですから、そもそも戦争に勝てるわけがない。

「恐怖体験すると、安全意識が高まる」というわけわかんないJR西日本と、よく似ておるような気がします。

JR西日本は報道ステーションの取材にこう答えたそうだ。

「時速300キロを感じることで職責の重さを再認識させる。受講したほぼすべての研修生から『安全意識が高まった』という回答があるので、一定の効果があったと考えている。本人の体調、精神的負担に配慮して今後もやっていきたい」とコメントしたどうだ。

こんなことして安全意識が高まると思うJR西日本は異常です。

こんな会社だもん、参加した従業員だって「これで安全意識が高まると思えません」と正直に回答したら、どこぞに飛ばされるんじゃないかと恐怖する。

受講したほぼすべての研修生「安全意識が高まった」と忖度して答えるしかないじゃん!! って話なのだ。

事故を起こさないためには、いかに論理的に、科学的に問題を解決するかが求められるわけで、「体感訓練」じゃないだろ!! とおぢは思う。

以前、ミスをした社員に対して、ミスと直接的因果関係のないレポートを書かせたのがJR西日本だ。

また、就業規則の書き写しをさせる“日勤教育”をさせたのもこの会社だ。

「就業規則の書き写し」って単なるいやがらせではないのかね。

気持ちの悪い会社だなぁ~

JR西日本の幹部が抱える「精神主義」という病気、相当深刻で薄気味悪いのだと申しておきましょう。