おぢのニセコ山暮らし

山暮らしと世間のあれこれを書き綴ります

「Go Toは愚策を通り越し狂気に近い」By芥川賞作家中村文則さん

2020年08月09日 | Weblog

午前5時を回っております。

段々とスカッと晴れのお天気になってまいりました。

気温はプラス15度で空気は湿っぽい。

きょうは曇り時々晴れのお天気で、日中の最高気温25度の予想だ。

今週からどうやら暑くなる。

北海道はまもなく暑さのピークを迎えます。

さて、

毎度毎度、コロナウイルスです。

毎日新聞電子版に作家中村文則さんの「コロナから逃げる政権」というエッセーが載っておるのでご紹介だ。

冒頭に8月1日の新型コロナウイルスの1日の新規感染者数がある。

台湾が7人、韓国が31人、タイが2人、ニュージーランドが2人で、日本は1534人と突出して多い。

欧米のけた違いの患者数ばかりが強調されるけど、東アジアにおけるニッポンの感染者数は際立って多い。

ニッポン人は「上手(うま)くいっている国を手本にし、自国を改善するのではなく、上手くいっていない国を見て、安心する方を選ぶ」と書いており、「なるほど~確かに…」とおぢも頷いた。

ニッポンの失敗について中村さんは「オリンピックを気にするあまり緊急事態宣言を出すのが遅れたこと、その解除がやや早かったことだろう」としておる。

そして緊急事態宣言解除後、ホストクラブなどが集まる地域で徐々にクラスターが発生した際に、行政は感染者が出た店しかほぼ検査をしていなかったことが失敗につながったとした。

だから「まだ感染者が少なかったあの時に、多くの専門家が言ったように、東京の幾つかの繁華街の接客業の全員検査をしていれば、恐らくこんなことにはならなかった」

「どんどん検査し、軽症者はホテルへ移動してもらっていればよかった」

そして市中感染が広がり「もう数が多過ぎて今更遅い」という。

いずれにせよ、徹底的に検査しておれば感染拡大は防げた可能性があるとした。

検査費用がかかるという意見については「後に伝説となるだろうあのアベノマスクの莫大(ばくだい)な予算があれば、余裕で可能だったと言わざるを得ない」とごもっとも。

そんな数の検査はできないという意見に対しても「諸外国では可能だしやっていると言わざるを得ない」とこれまたごもっともなのだ。

そして「GOTO…」だ。

「GO TOキャンペーンというのは、愚策を通り越しもう狂気に近い」と述べた上で、「やるなら幾人かの首長が言ったように、県内など、移動範囲を限定し行うべき政策だった」というのも、その通りだ。

羽鳥モーニングショー「そもそも総研」によれば、8月2日時点のアメリカの検査数は1日73万件で、目標数値は600万件だという。

イギリスは約34万件で、これを50万件にするという。

一方、ニッポン国はというと、ただいま1日6万件で、今後の目標数値は示されていない。

コロナとの戦いが「戦争」なら、いま最大の「武器」はというと、残念ながら「検査」だ。

「検査という武器」を増やさずに、「ステイホーム」などとお題目を唱えているだけでは、コロナ戦争に勝ち目などない。

「欲しがりません勝つまでは」「一億火の玉」などとお題目ばかり唱え、飛行機はもちろん鉄砲の玉さえなかった太平洋戦争によ~く似てきました。

何とも情けない!!