おぢのニセコ山暮らし

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「ハッカソン」、市民アイデアでコロナと闘うヨーロッパのスピード感に驚愕!!

2020年08月11日 | Weblog

冒頭の写真は、

おでこのセンサーで体温、口にあるセンサーで呼吸数、こめかみにあるセンサーには指で触れて血中酸素濃度などを測るもの。

これを患者が頭につけ、その情報は看護ステーションで一括管理するという。

ようするに看護師さんが患者をぐるぐる回って検査をしなくて済むから安全だし効率的だ。

しかも異常がわかればすぐさまベッドに向かうことができる。

これ、4月25日から3日間ヨーロッパで行われた「ハッカソン」で優勝したチームが開発したもの。

チームに1200万円の賞金が与えられましたけど、募集から表彰までなんと数日なのだから驚きます。

今後は、専門家の意見を取り入れながら、数か月後にはこのシステムは実用化されるという。

8日に放送されたBS1スペシャル「市民アイデアでコロナと闘う~ヨーロッパが挑むスピード変革~」で紹介されておりました。

我が家は昨夜、録画しておいたものを拝見し、市民によるコロナ対策の圧倒的なスピード感に驚かされた。

それもこれも、ネットを通じた「ハッカソン」という仰天のシステムだ。

ハッカソンとは「話題解決イベント」というもの。

ネット上で様々なアイデアを持った人が、「この指とまれ方式」でチームを作って問題を解決するのだ。

しかも軽く国境を越え、専門分野の全く違う人がそれぞれ集まってアイデアを出して完成に導くという。

3日間で2000件を超えるアイデアが寄せられ、それぞれチームを作った。

ヨーロッパ全体でウイルスに立ち向かう「EU対ウイルス」の試みが今回のハッカソンだ。

旅行する際、スマホに抗体検査の情報を載せるアプリを開発した人がいる。

私には「抗体があります」ということが自身のスマホに記録され、いわば証明書となる。

インドの若者は「ホームステイアプリ」で自宅滞在時間でポイントがもらえるシステムを開発した。

HP上にスポンサーを掲載し、この資金をもとに自宅滞在時間に応じてポイントが貰えるのだ。

そしてこの先がミソなのですが、そのポイントはご近所の商店でしか使えないというのだ。

なんていいアイデアでしょう。

ネット上で毒をまき散らし、人を非難中傷する暇があったら、アイデアで人を救うなんてこと考えていただきたいものだ。

もう一点、この番組で驚いたのは、このきっかけとなった東欧エストニアだ。

人口130万人のこの国は20年ほど前に「IT」を国の政策の中心に掲げたそうだ。

そして今回のコロナ禍で、3月中旬に首相が緊急事態宣言を発出。

その翌日に情報担当大臣が「今回の危機をチャンスにしたい」などと述べ、これを受けて経済通信省の担当者がハッカソンを提案。

大臣の発言から6時間後にはハッカソンがスタートしたというのだ。

そのスピード感は凄まじい。

このときは短期間で860人から100近いアイデアが集まった。

これがヨーロッパ全体に波及し、エストニアは再度ヨーロッパに呼びかけ今回のハッカソンとなった。

参加者は12000人という。

東欧の小国だけど、大きな可能性を感じさせるのです。

翻って我がニッポン国は「GOTO…」だもの…

加えてPCR検査さえ世界標準から取り残された。

なんとかしないと、コロナをきっかけにこの国は凋落しかねないと危機感も覚えた番組なのでした。

いまは見逃しも繰り返し見ることのできる時代だ。

BSNHKで放送した「市民アイデアでコロナと闘う~ヨーロッパが挑むスピード変革~」をぜひご覧くださいな。

「人類も捨てたもんではない」としみじみする、コロナ禍のいま、チョーおすすめの前向きな番組です!!

我が愛すべきニッポン国のトンチンカンぶりに、かなり情けなくもなってきますけど…