グローバルネイチャークラブのガイド日記

グローバルネイチャークラブ(旧グローバルスポーツクラブ)のガイド仲間が観察した伊豆大島の自然の情報を中心にお届けします。

楽しいメンバー

2014年04月13日 | ツアー
今日は“楽しいメンバー”と歩いて来ました。

メンバーの1人は、八丈島のネイチャーガイド、岩崎さん。
http://www.ecotourism.gr.jp/guide/13_010.html
もう1人は、古くから環境教育に携わる長谷川さん。
http://www.ecotourism.gr.jp/guide/14_003.html
そして1年間大学を休学し、日本各地の観光を学ぶ旅をする予定のS君。

今日は岩崎さんのリクエストで、動物園と愛宕山を中心に回りました。

世の中の多くの人が「エコツアーって何?」「そんな仕事があるの?」という反応だった時代。
それでもツアーを続けて来た、大先輩の2人。

当然、生き物が大好きなので…

歩きはじめの動物園入り口にある案内所から、こんな感じ。(笑)

ちなみに、お2人が熱心に撮っていたのは…

大島に古くから住む数少ないほ乳類のアカネズミです。
これ、以前はなかった新しい展示です。

森で時々見かける小さな穴の中は、こんなふうになっているかもしれないのですね。
(面白い!)

大学時代は生物を専攻し、鳥にも詳しい岩崎さん。羽を広げるクジャクを見て「求愛するときは派手な長い羽の後ろの、短い羽だけを動かす」と解説してくれます。

「へぇ~。」
つい見入ってしまい、みんな最初から牛歩の歩み…(笑)

「サクラの花とカラスバトの風景がカッコいい」とか…


「ゾウガメの顔が可愛い!」とか…


「溶岩に空いた穴から、涼しい風が出てくる!」とか…

「!」が多くて、なかなか先へ進みません(笑)。

動物園に続いて訪ねた愛宕山。

「この景色、いいよね。」

ある植物の群生地で、全員の足が止まりました。
これ…何だと思いまか?

ヒント…何かの花です。

答えは…春の森に咲くウラシマソウの花。
さっきのは上から、こちらが普通に(?)横から見たときの姿です。

“びろ~ん”と延びた釣り竿のようなものを「気持ち悪い」という人が多いです。

しゃがんだ岩崎さんと、ほぼ同じ高さ。
(丸く配列された葉を持つ植物が、ウラシマソウです。)

これは大きい!

「この角度から見るのもいいよ!」とまたまた長谷川さん。

(なんだかイカみたい…)

S君も完全に溶け込んでいます!

ウラシマソウ地帯に、どれだけ長くいたことか…笑。

濃い緑の森も新しい葉が延びると、少し明るくなります。

「いい森だね~。」by全員。

シダも若葉なので、森全体が明るいです。


山頂からの眺め。

赤い若葉が“春”を感じさせてくれます。

土に掘られたハチの穴。
八丈島にはこのタイプの巣を作るハチは、いないのだそうです。

「島ごとに動植物が違うのが面白いよね。」と長谷川さん。
本当に、そうですよね。

ゼンマイの若葉の前でも、会話が弾みました。
「縄文人は、この綿毛を火起こしの時に使っていたらしいよ」

へえ~、そういえば、綿毛度がスゴイですよね。
今までゼンマイの綿毛にあまり注目したことが無かったのですが…

よく見たら、耳当てみたいですね~。

なんだか可愛い!

…と、こんなふうに、みんなで会話と観察を楽しみながら歩きました。

実は長谷川さんは、仕事の話しを持って会いに来てくれました。
とても夢のある面白い話しなので、これから時々この場で紹介することになると思います。

楽しみに、お待ちください~。

(カナ)





コメント
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