グローバルネイチャークラブのガイド日記

グローバルネイチャークラブ(旧グローバルスポーツクラブ)のガイド仲間が観察した伊豆大島の自然の情報を中心にお届けします。

新島訪問・その3

2014年04月25日 | 火山・ジオパーク
昨日のブログで書ききれなかったのですが、新島1泊目の夜、木村諭史さん(流動層で軽い砂を作る会社の経営者&千葉大客員准教授)が、新島の皆さんとの会合の場を設けてくれました。

集まってくれた方達の職種は公務員、会社員、教師、商店主など実に様々。
幅広い年代層の皆さんの新島を思う熱いハートを感じて、とても素敵な2時間半でした。

滞在2日目に、知り合った数人の方達に会いに行きました。

町のガイドをしているSさんには、2時間近く町を案内してもらいました。
(Sさん、ありがとうございました)

(手前の女性。奥の男性が木村さん)

Sさんは、街角にこんなチラシを貼って活動されています。

「クサヤが焼けて食べられる民家!年中無休!!」
なんだかとても魅力的です。

クサヤを焼ける民家はここ。


建物にはもちろん、コーガ石が使われています。


このテーブルで焼くそうです。

コーガ石の七輪でクサヤを焼いたら、思いっきり新島を感じることができそうです!

次に訪ねたのは、シーボーンアートの工房を持つYさんのところ。


工房に入ると、楽しい作品がいっぱい並んでいました。


おお!

こういうの、大好きです!

きれいですね~。

海外のウニの殻で作っているそうです。

「海が好きだから、その楽しさを皆に伝えたい」と語るYさんは、海岸のネイチャーツアーや学校の授業なども担当しているそうです。

素敵な笑顔…
Yさんと海岸を散歩したら、それだけで穏やかな気持ちになれそうな気がしました。

夕方になって、Iさんの店を訪ねました。

お父さんはここで 40年以上牛乳せんべいを焼き続け、村から功労賞をもらったのだそうです。

2代目のIさんは、ここの名物のアシタバ入り牛乳せんべいの他にも、島の食材を使った牛乳せんべいを作ろうと研究していました。

いいですね~。
作り手が見えることで“牛乳せんべい”が、さらに美味しくなる気がしました。
新島、素敵です!

1000年以上前の激しい噴火で降り積もった火山灰や溶岩が、人の暮らしの中にある新島。
探したら本当に沢山の“ジオ物語”が見つかりそうです。

ところで、今回の新島・式根島訪問は「とある仕事」で行きました。
(式根島報告は後日)

“とある仕事”というのは、伊豆諸島の火山、動植物、歴史文化などに関する情報をガイドや先生方、地元を思う方々と共有し、旅行者や子ども達が伊豆諸島全体の物語を楽しめるような“ナニカ”を作ること。

洋上に連なって浮かぶ火山の島々。
近くにあるのに全部が違う個性を持つ火山たち。
そして、そこに暮らす動植物も人の暮らしも、似ているけど違う…。

まずは各島で頑張っている人たちと知り合うこと、島の自然を自分の目で見ることが、はじめの1歩。

先日のブログでも紹介した長谷川さんhttp://www.ecotourism.gr.jp/guide/14_003.htmlが、この仕事の声をかけてくれました。

これから2年間かけて、各島の主旨に賛同してもらえる方達と一緒に、少しずつ進めていく…予定です。

伊豆諸島の皆さん、これから少しずつ、ご挨拶にうかがうと思います。
(私が行くかは、わからないのですが)

どうぞよろしくお願いします。

(カナ)





コメント
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