グローバルネイチャークラブのガイド日記

グローバルネイチャークラブ(旧グローバルスポーツクラブ)のガイド仲間が観察した伊豆大島の自然の情報を中心にお届けします。

新島訪問その1

2014年04月22日 | 火山・ジオパーク
今日の船で新島入りしました。
今回の訪問は、ある仕事の一環なのですが、どんな仕事かはいずれまた報告するとして…。

船を降りて、いきなり目の前にそびえる溶岩ドームにまず驚きました!

大島から見える「隣」と言ってもいいような距離の火山島なのに、まったく景色が違うのですね。

次に驚いたのが、トンネルの長さ!
走っても、走っても出口が見えません。

どうやら3km以上続いているようです。
大島より小さな島に、こんなに長いトンネルがあるとは思ってもいませんでした。

ところで、本日案内をお願いしたのは、木村諭史さん。

新島で地域振興に関わる沢山のお仕事をされている方です。
http://nakagomelab.tu.chiba-u.ac.jp/kimura_profile.htm

最初に案内してもらった新島の町中には、地元で取れるコーガ石を使った建物が沢山ありました。コーガ石はぱっと見た感じコンクリートのブロック塀に似ているけれど、実は流紋岩という最も粘りのある溶岩が発泡したもの。

高倍率ルーペで見ると、キラキラのガラスのような結晶(石英)が沢山混ざっていて、とてもキレイでした。

何気ない建物や…


道の脇の塀。


昔の豚小屋。


町中の小さな神社。

みんなコーガ石…建物がほとんど地元の溶岩で作られている町ってスゴイです。
「ここだけ感」が溢れてます。

流人の墓。
海岸の白砂が地面に敷かれていました。

明るくて今まで見たことがない不思議な空間…。奇麗なのは、墓地の隣の小学生達が掃除に来ているからだそうです(いい話しだ~)

新島はいくつもの溶岩ドームができ、その間を大量の火山灰が埋めて平地を作ったのだそうです。

この景色の中の平らな所がみんな、火山灰が積もってできたことを想像すると「火山スゴイ」と改めて思います。

「石山」という、コーガ石の採石場も歩きました。


ガラガラした白い溶岩地帯には、ツツジや黒松などが生えています。


良い眺め!


山のてっぺんが、えぐれていました。

採石で、こんなに掘ったのですね。

採石現場の景色の中に、不思議なものを見つけました。
黄色い葉っぱ…シロダモの若葉です。

大島では少し暗い森しか生えないシロダモが、この荒涼とした環境で生きていることに、とてもビックリしました。新島のシロダモは、何がきっかけでこの環境に生きるようになったのでしょうか?

伊豆諸島、不思議がいっぱい見つかりそうです!

(カナ)






コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする