グローバルネイチャークラブのガイド日記

グローバルネイチャークラブ(旧グローバルスポーツクラブ)のガイド仲間が観察した伊豆大島の自然の情報を中心にお届けします。

スペシャルゲスト!

2017年09月03日 | ツアー
台風の影響で一昨日、昨日の2日間、高速船の全便欠航が続いた伊豆大島…
大型のフェリーも途中で引き返す可能性のある「条件付き運行」でした。

そんな中、大揺れの船に乗って大島上陸を果たしたお客様と、火口〜裏砂漠を歩く「1日ツアー」に行ってきました。


めっきり涼しくなった三原山は、あちらこちらで雪のように白いセンニンソウの花が目立ち…


秋を代表するイガアザミの花が咲き始めていました。

蕾が開き始めた段階のものや…

立派な「花」となったものなど、様々。

どれもお客様が見つけてくれました。

ハチジョウイタドリの花は、今が旬!

あちらこちらで見事に咲いていました。

火山弾を飾るイタドリ。


ノコンギクと並んで咲くイタドリ(お客様発見)


グラデーション!


赤と白の大株!

どれも個性的で素敵でした☺️

三原山も、とても元気よく湯気を噴き出していました。

豪華豪華〜☺️

そして今日はさらに豪華な、スペシャルゲストの登場がありました。

北海道にある「丸瀬布昆虫生態館」の学芸員のKさんが、家族旅行で大島に遊びにきてくれたのです!(Kさんとは2年半前に白滝ジオパークを訪ねた時に知り合い、虫に関する「?」が生じると質問させていただいています)

待ち合わせは裏砂漠で!

北海道遠軽町から飛行機と船を乗り継いで、大島に来てくださったことが、とても嬉しかったです!☺️☺️☺️

当然ツアー後半は、虫ジオツアーとなりました!

(お客様も、虫好きでした!!)

Kさんから、様々なことを教えてもらいました。

コニワハンミョウの巣穴と…


トノサマバッタの産卵痕と…


アオオサムシの巣穴。

(全く見分ける自信なし^^;)

キュートなヤスデ。

(ヤスデはとても種類が多いのだそう)

砂地の上で、まるで草の葉みたいにじっと動かないクサカゲロウ。

かなり見事な擬態でした(驚)

朽木の下に隠れていたキマワリの幼虫。

実は初めて見たのですが、成虫のイメージよりずっと大きいので驚きました。

ちなみに成虫はこちら。

キマワリとは言いつつ、大島では地上を這っていることが多いです。

虫のみならず、30年前の割れ目噴火で流れた溶岩をほぼ覆い尽くしている地衣類が「環境が変わると育てるのはかなり難しい生物」と聞き、ちょっと驚きました。

あたり一面に見られるので、とても強い生物かと思っていたのですが、実はとてもナイーブなのですね…。

他にも伊豆大島の虫の様々な形態や生態を教えてもらいました☺️

…ということで、新発見いっぱいのとても楽しいツアーでした。
Kさん、そして一緒にたくさんの発見をしてくれたお客様、ありがとうございました。

「知る」って最高〜❤️

(かな)

コメント
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