グローバルネイチャークラブのガイド日記

グローバルネイチャークラブ(旧グローバルスポーツクラブ)のガイド仲間が観察した伊豆大島の自然の情報を中心にお届けします。

祝!シノリガモ一周年

2010年01月22日 | 
 いやー、いろいろな偶然が重なって今日の日記の担当を代わって書くことになりました。

 まず初めに、タイトルを見て「おや?」と思った方は相当この日記を読んでくれている方ですね。ありがとうございます。
 …というのは、私が1月5日の日記で「一年近く滞在していたシノリガモが居なくなった!」という記事を書いたからです。
 しかし、一ヶ月近くも行方をくらましていた?シノリガモのシノリー君(♂)は、私が日記を書いた翌日に、なんと何食わぬ顔をしていつもの港を泳いでいたと言うのです。
 
 …しかも2羽

なんと、婚活が実り彼女が出来たのかぁぁ!!と思い写真を見せてもらったところ

…相手は若い

なんてこったぁぁぁ

お前そっちのシュミだったのかぁぁ


保護者として(誰がだ?)事実確認をするために数日後港に向かうと、あら意外、それほどいちゃいちゃしている様子はなく、少し距離を置いて行動しているようでした。
 
 この2羽がシノリー君とは別個体である可能性も考えてみたが、綺麗な方の個体の行動パターンが全く今までと同じなので、やはりシノリー君が戻ってきたと考えて良いと思う。
 若い方はどこかからシノリー君に付いて来た迷子のような感じか?時々シノリー君に寄って行っては追い払われたりしていたらしい。

波打ち際で餌を探すシノリー君。おかえり



そしてこれが若い個体。(寝てますが(^▽^;))
去年現れたころのシノリー君のようにあちこちに茶色い羽根が残っていますね。



 冒頭に、いろいろな偶然、と書きましたが、本日の日記担当を引き受けてから気がついたのですが、今日は1月22日。去年、初めてシノリー君を確認したのも1月22日でした。ちょうど1周年のこの日に日記を書けてなんだかちょっと不思議な感じです。

 シノリー君には今年こそは繁殖地にちゃんと帰ってお父さんになってもらいたいと思い、春が来るまでこの2羽を見守って行きたいと思います。

(あまの)
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冬の三原山・半日ツアーで見たもの

2010年01月21日 | ツアー
一昨日、半日の三原山ツアーで久しぶりに火口展望台~鏡端コースを歩きました。
ツアー中に印象に残った事を報告します。

今回まず目を引いたのは太いツララでした。

暖かい大島ではツララを見る機会はなかなかありませんが
冬の三原山にはいつもツララができている場所があります。

一昨日行ったらこんなに立派なものができていました。

何日か続いていた夜の冷え込みと、昼の暖かさの気温の変化で地中から染み出した水が
溶けたり凍ったりを繰り返し、こんなに太くなったのでしょうね。

子供達にツララを見せてあげたい親御さんは、ぜひ今のうちに三原山へお出かけください~。

鏡端では、ツルマサキの実が華やかに道沿いを飾っていました。

割れた実からのぞくオレンジ色の種は、ツヤツヤしていてとても美味しそうです。

鳥が好むのか、目立つ所の実はもうとっくに食べられて無くなってしまっていますが、ここには沢山残っていました。
人の膝から腰ぐらいの低い位置で実をつけているので、鳥は見つけにくいのかもしれませんね。

この実を見る限りツルマサキは可愛いイメージですが、じつはとてもたくましい植物です。
横に広がる空間が確保できる場所では地を這うように広がっていきますが、↓

高い木が太陽の光を奪うような場所では、その木に巻き付き光を求めて這い上ります。

最初はただ巻き付くだけですが、やがて気根という根っこを茎から出して、体をしっかり固定します。

その臨機応変ぶりには本当に感心させられます。

時々こんな風に巻きついているちょっと恐ろしい姿を見ることも…。

「絶対離れないわよ~。」なんて声が聞こえてきませんか?(笑)

さてさて、ポカポカと温かい天気の中で山歩きを楽しみ、山頂口まで帰ってきた時のこと…
「あ!鳥が死んでいる!」というお客様の声が聞こえました。

そして、そこにはツグミぐらいの大きさの鳥の姿が…。
「どこにも怪我はないみたいだし…変死??鳥の下に散らばっている黄色いものは何か死因に関係があるのでは…?」

遠い昔の推理小説好きの血が騒ぎ出し、いろいろな空想が頭をよぎりました(笑)。

帰ってから早速鳥担当スタッフに写真を送り聞いたところ、

「たぶんガラスにぶつかったのだと思いますよ。鳥はよくガラスに激突して脳挫傷を起こすのです。
近くのガラスを良く見たら、ぶつかった跡があったはずですよ。…黄色のものは、はがれたペンキでは?(^-^)」
と私の妄想を笑われてしまいました。

鳥の正体はシロハラだそうです。
1月9日の願法のブログに登場している鳥ですが、こんなにお腹が白かったのですね。(だからシロハラか~納得。)

シロハラは鏡に映った青空を見たのでしょうか?

常に猛禽に襲われる危険の中で暮らしているというのに、青空に向かって飛ぶことの中にまでこんな危険が潜んでいるなんて…
鳥の世界も本当に大変ですね。

とりあえず土の上に移動しましたが、今度土に埋めに行こうかしら…。

(カナ)
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来るかな?

2010年01月20日 | 
先日、お正月用に飾っていた千両の数本が、
水あげが悪くなり、ぐったりとしてきたので、
花びんから取り出し、捨てようかなと思ったのですが、
もしかしたら鳥の餌になるかもと思い、
家の裏にまいておきました。

翌日裏を見てみると、その実がなくなっていました。

その話を娘にしたところ、鳥の餌やりに興味をもったらしく、
一生懸命赤い実を集めてきました。

プラスチックの器に実を入れてデッキに置いておいたのですが、
昼に見たら、強風で器ごと飛んで、下にバラバラに落ちていました。

なので今日はしっかりと固定した餌台を設置しました。
明日さっそく餌の実をのせてみたいと思います。

娘は、ビデオカメラも設置して、鳥が餌を食べているシーンを撮影すると
はりきっています。
はたして上手く撮影できるのでしょうか。

(のり)
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真冬の磯は・・・

2010年01月19日 | 海の生物
 今日は、日中気温がぐんぐん上がり、3月並のぽかぽか陽気になりました。明日までは暖かいそうですが、明後日からはまた真冬に戻るみたいです…

 そんな寒い日は磯に行ってみよう!(なんでやねん!)

というか、たまたま鳥を見に行ったら潮がよく引いていたので久しぶりに磯に降りてみただけなのですが。(こーゆーパターンばっかりだな~(^▽^;))

イワガニやホンヤドカリなどをいじりながらなんか珍奇な生き物はおらんかのう、と歩いていると、干出している岩の上に3,4cmのぺったりしたものが何匹もくっついています。(上の写真)

この生き物はイソアワモチ。漢字で書くと磯粟餅。うーん、確かにツブツブしていて粟粒の乗ったモチみたいです。緑だけど。(カビてんぢゃねーか(^▽^;))

 彼らは房総半島以南の潮間帯の潮上帯付近の岩礁上にすみ、どうも満潮になると水没しているらしい。イソアワモチは変わった生き物で、お尻のあたりに空気をためておける腔があり、酸素ボンベのように使っているらしい。そこまでするなら陸に住めばいいのに…ともちょっと思ってしまいますが、彼らにもなんかの事情があるのでしょう。
 


さらに変わっている点としては、「背中じゅうに眼がある。」こと。
なぜだかよくわからないがカタツムリの目みたいに飛び出ているのも眼で、これは「柄眼」と呼ばれているのですが、背中にある黒いツブツブが全部「背眼」と言われる眼なのだそうです。これらの眼で一斉に見つめられているのかと思うと…とても微妙な気分になりますね。



 そんなイソアワモチさんはかつてウミウシの一種とされてきましたが、最近ではちょっと離れた親戚の後鰓亜綱中の収眼目に入れられています。どちらかというとカタツムリに近い仲間とされているそうです。

 ちなみに近いご親戚の方々には「ドロアワモチ」や「センベイアワモチ」などと美味しそうなのかそうでないのかこれまた微妙なお名前の皆様がいらっしゃいます。 

この辺りではこれを食べるという話は聞きませんが、沖縄の方ではイソアワモチを食べる地域があるそうです。

しばらく磯で生き物を探索したあと、帰り道にまだ10cmくらいのアメフラシを見つけました。どでかいアメフラシは春の風物詩ですが、こんな時期からもうアメフラシの子供は出始めているんですね。



 ちなみにこのアメフラシは立派なウミウシの仲間です。

(あまの)
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かやぶき

2010年01月18日 | 歴史・文化
大島の郷土資料館にある茅葺の古民家があります。

この建物は元町に在った建物を移築したもので、島の一般的な広さ造りをしたものでそうです。“オオヤ”と言います。



お隣の“インキョ”

長男が結婚すると若夫婦にオオヤを譲り隣の小さな家(インキョ)に移ります。
こちらの屋根はトタン葺きです。トタン葺きの屋根の利点は水の便の悪かった大島で屋根の雨水を効率よく溜める事が出来るようになったことです。家の前に井戸があります。この井戸は雨水をためるための物で一般的な地下水をくみ上げる物ではありません。

“シデ”= 水を集める物で古民家入口にあるシデは木に降った雨水を縄で瓶に導く物です。  



2年前にとても傷んでしまったこの屋根“オオヤ“の吹き替えをしました。その後、ボランティアで囲炉裏に火を入れ屋根の茅葺の虫よけの為に時々煙だらけになっています。

しかし、只スモークになっているだけではなく先日はおやき他、焼き芋・焼き餅、各種鍋チーズや烏賊のスモークなども楽しんでいます。次は何をしようかな?(何を食べようかな)

 正式名称は “火もし隊”    でも私の時は“食べ隊”  (しま)
みなさんもお手伝いお願いいたします。  


=独り言=
でもね、囲炉裏の縁が傷んできているし、家の周りのモシキ(薪)も土に還ってしまいそうだし、新しく変えたいのだけれど町の物を勝手に変える事も出来ない。この家に合うような薬缶とお鍋もほしいな!
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ヤツデのその後

2010年01月17日 | 植物
11月22日の日記でヤツデのかわいい集合花をご案内しました。
今日、その花を見た場所を通ると、今度は丸くなって色付いた実が目に止まりました!

ん、なんかコーヒー豆になりそうな?
んん、数珠だまのほうがイメージ近いかな?
茶色くなったものと緑のままのものとのコントラストもいいですね^^
奥のほうではすでに実が落ちてしまったものの軸の部分だけが残って見えます。


よく見ると、実になりきれなかったらしきものが軸と実の位置が逆になった状態でぶらぶらとぶらさがって風に揺れています。
ん~?
逆になって、どうしてくっついていられるのでしょう??
よくよく考えて気になったので、改めて見に行ってみました。

あ~、なるほど、何かクモの糸のようなふわふわしたもので繋がっていました。
クモの糸?
今時クモもいないよね~。
さらにその周囲を観察しました。
ヤツデの葉も何かに食われたあとがあります。
・・・?
すると、あぁ、これ!見つけました。


どうも何かの巣になっているようです。
とりあえず、調べる・調べる・・・。
むむ~。
ヤツデの葉を食べるものはカメムシ系のヨコバイとかのようです。
でもクモの糸みたいのもので葉をくっつけるような技があるのでしょうか?
大変申し訳ありませんが、今の所これ以上分らない状態です(>.<;

それにしても、よくよく見るといろんな所に命のもとがあるのですね!
また「あれ?」をヒントにいろんな観察が出来るといいな~と思っています^^

(友)
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青い子、来てます。

2010年01月16日 | 
え?
どこが青いのかって?

よ~~~くご覧ください。

尾羽が、ほら、青いでしょ?




クリクリお目目がなんて可愛らしい!
今朝出会ったルリビタキです。


日本国内に広く分布していますが伊豆大島には越冬するためにやってきます。
今季の初確認は先月4日でした。
その前の冬は11月22日でした。
大島には3月下旬くらいまで滞在しているようです。


1羽1羽縄張りを持っていて、「そこにいる」とわかればかなりの高確率で出会うことができます。
昨シーズンもこの場所にこの色合いの子がいました。
もしかしたら同じ鳥かもしれません。






『瑠璃』なんて名前が付いているのにあんまり瑠璃色じゃないねー、と思っていらっしゃるかたもいるかもしれません。尾羽だけじゃん・・・とか。

実はこの写真のルリビタキはメスタイプと呼ばれるものなのです。
オスとメスとで見た目の違う鳥はたくさんいますが、ルリビタキもそうなのです。
しかしルリビタキのオスは完全な瑠璃色の成鳥になるまでに3~4年はかかるといわれていて、それまではこのようなメスと同じような色をしているのです。

そこで見た目だけではオスかメスかわからない一見メスに見えるこの色合いのルリビタキをメスタイプと呼んでいるのです。

この鳥は肩になんとな~く青みがあるように見えるのでまだ若いオスかもしれませんね。

「ヒッ、ヒッ、ヒッ、・・・」と連続して鳴き、「ググッ」とも「カカッ」とも聴こえる特徴的なクチバシを擦り合わせる音を出してその存在を知ることがあります。

今日はまったく鳴きませんでした。

低い木の枝から地面に飛び降りて何かをついばみ、また枝に戻ります。
まわりにたくさんいるメジロとの動きの違いでルリビタキだとわかります。

今日のこの鳥はまったく私を恐れませんでした。
写真を撮っている私にどんどん近づいてきて、まるで「なにしてるの?」とでも言うように
ほんの2メートルほど先の木の枝から私を覗き込んだりしていました。

「なにもしないよ。可愛い姿をちょっと写真に撮らせてね」







さて。



本当の青い子はというと・・・



次の3枚は今月5日、上のルリビタキとは別の場所での撮影です。

ルリビタキは薄暗い林の環境を好む鳥で、なかなか明るいところに出てきてくれません。
ここがまたとても暗い場所で・・・ハイ、言い訳です(汗)











実際はこの何倍も綺麗なんです!


ルリビタキたちが大島を去る前に、ぜひとももっともっと美しく輝く瑠璃色の姿をお見せしたいです。



     がんま
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こいつぁー 春から・・・

2010年01月15日 | 植物
 新年も半月になりますが、いつまでもおめでたい気分で行きたいものです(笑)。15日は、今でも小正月を祝う地方もあります。それで今日は、おめでた系についてです。

 関東周辺では、鏡開きの後にお正月飾りや書き初めしたものなどを神社や海岸で焚いてその火で、お団子を焼く「どんどやき」や「さぎちょう」などと呼ばれる行事がありますが、大島や伊豆諸島ではないのでしょうか? ご存知の方がいらしたら、お教え下さい。

 ないとしたら、お役目を終えた門松や酉の市の熊手、ダルマさんなどは、どのようにされているのでしょうか? 縁起物は処分に困らないですか?

  

 上の写真は、アカネ科のアリドオシです。「一両」とも呼ばれ、縁起がいい植物としてお正月の床の間に鉢植えなどにして飾られます。漢字では、蟻通・虎刺。大島では愛宕山など極相林の林床にたくさん自生しているヒザの高さほどの常緑低木です。茎の針が虫のアリをさし通すほど細くて鋭いことから名付けられています。赤い実が残っていないかと、探したのですが鳥に食べられたのか見つかったのは、こんなふうに赤くない実だけでした。




 2枚目の写真は、「十両」とも呼ばれる、ヤブコウジです。やはり、縁起物として珍重されて鉢植えや庭木の下草として植えられたり、最近はコケ玉に植えて楽しまれているのを見かけました。大島では、2次林の林床などに多い常緑樹です。5~6ミリの真っ赤な実がかわいいです。





  ≪ここに「百両」の写真が入る!≫ はずだった。(汗)





 本州の中部以西に自生している「百両」とも呼ばれるカラタチバナ。十両と同じヤブコウジ科ですが、唐(から:中国)が原産のタチバナの意味と書いた図鑑もあります。翌年の花期まで美しい赤い実が枝についているそうです。観賞用に庭木や鉢植えにされ、園芸品種は多いそうですが、今回出会えず写真なしで、スミマセン。




 上は「千両」、センリョウ科のセンリョウです。大島では、切り枝として出荷するために栽培されています。垣根や屋根を竹のすだれのようにした半日陰の施設を造って、大島の水はけの良い土壌が適しているそうです。
 センリョウを庭に植えていると、お正月までに小鳥たちが実を食べてしまうので、ネットをかぶせるなど対策が必要です!




 最後に「万両」、ヤブコウジ科のマンリョウです。大島に自生しているものは、背丈よりも高くなる南方系のオオバマンリョウです。直径6ミリほどの真っ赤な実は、美味しく熟すのが遅いのか、小鳥たちに食べられずにいつまでも木に残っていて、人の目を楽しませてくれます。
 
 「千両、万両、有り通し」などと言って、いつもお金があるように、お金に困らないように縁起を担いで大切にされてきた植物たちです。
 
 クリスマスのヒイラギと一緒で、瑞々しい緑の葉と赤い実の取り合わせが良いのでしょうね。   (なるせ)

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森林インストラクター観察会と笠松のクジラ

2010年01月14日 | その他
先週の土曜日、森林インストラクター東京会の新年観察会と歓迎会が行われ、参加してきました。
参加者は総勢100名以上。年齢も20代から70代ぐらいまでと様々でした。


驚いたのは、皆さんがとっても知識豊富なこと(当たり前か…)。
一緒に歩いた藤原紀香風の美女が、「あ、リョウメンシダだ!」とか「○○カマキリの卵だわ(種名も指定)。」とか
「ツクバネガシの葉は縁がそっているのが特徴なのよね。」という会話をしているのを聞いて、かなりビックリしました(笑)。

東京会は200名以上と会員が多いので、グループ毎に活動しているとのことで、高尾山での親子観察会運営、
いくつかの学校の授業担当、森づくり研究(間伐、枝うち他)、クラフト作り、ドングリ研究、草木染め、
その他さまざまな活動の紹介がありました。

クラフトを展示している方から、とても素敵なプレゼントをいただきました。
アカガシのドングリの帽子で作ったイモムシです。見てください!

本物の芋虫みたいに自由に体が曲がるという優れ物です。
すんごく可愛いです。いつか私も作ってみたい!

歓迎会会場で会長のI氏に、木について疑問に思っていたことを質問してみました。

「樹海の中の木をかじってオレンジ色の糞をするのはゴマフボクトウだとわかったのですが、
先日白い糞を見つけました。あれは別の種類ですか?」

「白い物もゴマフボクトウの糞です。ああいう糞をするのはゴマフボクトウだけです。
コウモリガ等はもっと粘り気のある糸でくっついたような糞をします。
色の違いは木の芯材の色ですよ。ヒサカキは赤いし、イヌツゲは白いんです。」


「ヒサカキの幹などにできるコブは何ですか?」

「人間の腫瘍にも悪性と良性があるでしょう?木も同じです。
調べてみないとどちらかはわかりませんが、悪性のものだとコブの上の幹は枯れてきます。
人間の目線で考えるのではなく、木の気持ちになって考えると色々な事がわかってきますよ。」

うむむ~、子供電話相談室の解答のようなわかりやすさでした。
さすがです。

これから私は木になったり、草になったり、虫になったり、鳥になったりしなきゃ~。
まあ、もともとその傾向にありますが…(笑)。

…と、ここまで打ったところで急に泉津遊歩道の案内を頼まれ、出かけてきました。
そして大興奮の1日になったのです!

13時過ぎ、笠松に立ち寄り海を眺めたら、海上に沢山のカモメ類が群れていました。
海では時々白い飛沫があがっています。

クジラです!数頭が潮を吹きながら北上していきました。
(まともな写真ではなくてすみません。)


その後、用事を終わらせて30分後に笠松に戻ったら、
今度は何10頭というイルカが背びれを上下させながら、目の前を通過して行きました!
途中で見事な1回転ジャンプを見せてくれるものもいました!!

肉眼でハッキリ見えるくらいの距離で、これほど沢山のクジラやイルカを見たのは初めてでした。
これぞ島に住む者の特権ですね!

このところ島の東側でクジラ、イルカの目撃情報が増えているようです。
クジラ、イルカ好きの方、ぜひ行ってみてください~。

あ、そうだ!これからはクジラやイルカにもならなくっちゃ!(笑)

(カナ)
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磯の貝達19

2010年01月13日 | 海の生物
すっかり冬本番を迎えました。
水温は、約14度まで下がっています。
約1ヶ月前には20℃近くあった事を考えると異常な水温の低下です。
水中生物に限らず人間も参っていまします。

今日は、そんな冷たい海の中で寒さも忘れる位に興奮した貝との出会いを紹介します。
上の画像をご覧下さい。
なにやら、管が綺麗に巻いてある物が2個写っているのがお分かりでしょうか?
実は、これがその貝です。
この貝、ミミズガイ科という科の属する貝で
その名の通りミミズの様に螺管が巻いています。
(う~ん ミミズはそんなに巻いてないか・・・)

興味無い方には只の地味な貝にしか見えませんが
この貝生きている物を見るのは中々大変です。
私も、これが初めてでした。
因みに貝殻は良く拾えます。
では、何故初めて見たか?というと、この貝は海綿類の中に潜って生活しているのです。
表面から見るだけでは、その姿は見られず海綿が壊れた時に初めて表に姿を現します。
海綿が元気な状態だと、どの海綿にミミズガイが隠れているかも分からないのです。
この貝を見つけた時には、水中でガッツポーズをしました。

私の知っている限りでは、ミミズガイは5種類います。
その内3種類は、この辺りに分布してしているようです。
今回、紹介している貝は「カラミミズ」という種類で、図鑑上では大島よりも南に生息しています。
後、生息していても良い3種類もいるのです。
う~~ 早く後3回水中で寒さを忘れたいもんです。
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