わが社のお客様には認知症の方も結構いらっしゃるがその方々は当然のように他の疾患もあり精神内科以外にも受診されている。
これが消化器系の疾患と循環器系の疾患をあわせての受診行動であるならば後期高齢者診療科を算定する診療所1箇所の受診で治療は完結することも考えられるが、精神内科などがかかわる場合には1箇所の診療所ですべてが治療できるとは思わない。
高齢者診療科を診療報酬として設けるまえにプライマリケアの定着が前提となろう、ついで専門医の確立、そしてプライマリケアと専門医とのつながりという医師の役割とつながりを作ったうえでで高齢者診療科という段取りを行うことが求められる。
介護保険制度で発足当時と先の改定時で介護のモデルを考えたとき、脳卒中型から脳卒中型+認知症型への移行が言われたがその経験は医療保険制度へは伝わっていないようで、医療と介護の連携をわれわれに求めるまえに制度自体に医療と介護との連携を組み込んでいただきたい。