nikkurei社長のひとこと**ケアマネは希望の星だ**

ケアマネジャーに笑顔をもたらす会社です
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ICF各論の続き

2009-04-13 16:52:05 | ケアマネジメント
そのことを『②「活動」から「心身機能」・「参加」への相互依存性(影響)』と表現することもできます。「活動」を中心軸に据えてみるとき、心身機能があって「活動」は行えることですから「活動」を見るためには「心身機能」を見ることが求められます。同じように「活動」は「活動」そのものに意味があるのではなく「参加」して意味をもつものですから「活動」は必然的に「参加」への視点を要求します。
以上のことからわかるように「活動」を中心軸に据えるとき「心身機能」「参加」との相互の依存関係が浮き彫りになってきます。この関係はお互いに影響を及ぼし合っているわけです。


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ICFの各論、続き

2009-04-11 15:52:39 | ケアマネジメント
『各レベル・各関連因子の相互関係・相互作用を重視』この一文はまさにICFというべき文章です。心身機能・活動・社会参加という視点で行き来して「人」をみることをより詳しく、別の角度から解説しています。
はじめに『①「活動」の相対的独立性』、いきなり難しい言葉が出てきました。「活動」は相対的な関係のなかで独立性を持っている。
つまり「活動」をする「人」は動いたり、動かなかったり、は独立して行いますが、その行動はその「人」の置かれた環境のなかで行われますので環境という、その「人」以外の周辺との関係は相対的な関係にあります。

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ICF各論

2009-04-09 17:38:13 | ケアマネジメント
『マイナス面だけでなくプラス面をみる』
これに関して先生は単にマイナスの反対がプラスではないと前の記述で触れています。ICFはとかくプラス思考といわれますが注意したいのはプラスという側面はマイナスの反対ではなく捉え方によってはマイナスにもプラスにもなる、そんな作用を含んでいることでしょう。
たとえば酒飲み友達という人間関係でも毎日大酒を飲む関係もあればと意気投合して楽しいという同じ酒飲み友達でもマイナスとなる関係もあればプラスに作用する付き合い方があるよう単に酒飲み友達だけで判断できないようにです。


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ICFの各論へ

2009-04-08 21:50:41 | ケアマネジメント
いよいよ具体的な考え方へ入ります。
「生活機能モデルに基づいたアセスメント、目標、プログラム設定」と題して論を展開していく。
まず『「している活動」を中心として生活機能モデルとしてとらえる』と述べる。「している活動」を心身機能で見て、何か機能低下や障害があるかを見て、その機能障害は「している活動」にどう表れているかを見て、環境面からも評価して総合的に「している活動」を捉えましょう、ということを述べている。
このとき心身機能や環境面から「している活動」への影響を見ると同時に「している活動」からの心身機能への影響や社会参加・環境面への影響を同時に見ることも求めています。
要は「している活動」は単に影響を受けている結果ではなく「している活動」が心身機能や社会参加へ影響している双方向での影響という観点に立っていることに注意をしたいものです。

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ICFの各論へ

2009-04-07 16:03:08 | ケアマネジメント
今までは「ICFの視点」についての考察でしたが、これからは働きかけに入ります。
演者は「よくする」ための働きかけの内容として「プログラム」「チームワーク」「本人家族のインフォームド・コーオペレーション」を説いている。

プログラムとして「あるべき人生」の具体像としての「活動」の「目標」を定める「目標思考型アプローチ」を求めている。

つまり、対象となる「人」は機能障害や低下によって制限が加えられており、そのために制限のある人生を送っているが、その制限が加わった姿でなく「あるべき人生」を具体像としての「活動」の「目標」を定めることが「目標思考型アプローチ」だと説いている。
実に壮大なイメージをもたらす内容と言える。1個人、1支援者としてどこまでできるかという疑問は残るが視点としては大事なことだろう。加齢に伴って肉体的衰えから就労が困難になった場合でも「あるべき人生」の具体的な「活動」として就労という具体的目標をプログラムとした場合、社会的制度を視野にした支援プログラムを要求する。まさにICFたる所以といえる。いままでの障害機能の分類からはとても発想しえない概念、考え方と言える。
ICFを考えるときよく思うのは無限への取り組みというイメージを持つ。ときに社会変革という視点をもたらすことに戸惑いを感じることがあるが関わりを持つ皆様はどう考えるだろうか。


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ICFでさらに

2009-04-06 15:53:33 | ケアマネジメント
「よくする介護」の基本的な考え方―ICFの視点に立った「目標思考的介護」-の講演で蛇足の説明として、『「生活不活発病」・「生活機能低下の悪循環」予防・改善の重視』を挙げている。いままでの紹介してきた説明からは容易に導き出される1項目だが、現今「生活不活発病(廃用症候群)」が散見することから1文を設けて説明している。賢明な読み手なら説明がいらないほど明確な項目でいままでの説明から当然導き出される内容である。
ただ演者がここで強調したのは『介護のやり方によってむしろ悪化させることもありえることを自覚し、過介護、不適切な介護、過度の環境改善を避けるべき』」と警告していることに注目したい。
関わりによってさまざまな影響を及ぼすことを自覚し関わりのなかでその時その時で検証していくことも重要なことだろう。ここは支援者の注意すべき事柄として強調しておきたい。


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さらにICFが続く

2009-04-03 14:55:30 | ケアマネジメント
4番目として『プラスを専門的技術で引き出す』のだという。そのためには『「潜在的生活機能」を重視して『残存機能だけ』に注目することなく『潜在能力の発見・開発が重要』であり、潜在能力を発見したい、さらには潜在能力を開発していく支援が求められる。
ここで演者は『プラスはマイナスの単なる逆転ではない』と注釈を加え、注意を促している。
一例をあげると昨日深夜NHKハイビジョン放送で「復活した“脳の力”テイラー博士からのメッセージ」というタイトルだったか、脳卒中を患った脳科学者のレポートがあった。番組中脳卒中を患い蘇生した彼女テイラー博士は「脳卒中を患った患者が『生き残った』と思うか『脳卒中の犠牲になった」と思うか」というメッセージを伝えている。
犠牲になったと思うところからは何も生まれないが生き残ったと考えるところからは蘇生が、前進が、進歩が始まる。
昨日のメッセージは興味深いものであったが「プラスはマイナスの単なる逆転ではない」という警句は示唆に富む。
ICFの視点としてよく言われるのがプラス思考で考える、プラス面の評価をというがその視点はマイナス面の逆転としてのみ捉えていないだろうか。
演者がここで強調しているのはまさに潜在能力そのものを見つけ出してほしいという願いに他ならない。


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ICFがさらに続く

2009-04-02 16:55:04 | ケアマネジメント
介護で『よくする観点から「している活動」に働きかけ』て見ようと呼びかけている。
そのために『「活動」向上に向けた技術向上の手がかりをみつけるアセスメント』を提示している。
内容は『「している活動」の意義を重視』する。要はどうしてその活動は「している」のか、よく観察しその意味を汲みとってほしい。
その「している活動」の意味がわかったら、次に『目標に向けての「している活動」の各ステップの実現』をしていく。要は目標実現にむけて具体的に無理なく行えるステップを踏めるようにしていく。
いま1つのやり方として、いま『「している活動」向上の技術を深める』こと。いま「している活動」をさらにうまく行えるように向上させること、その人本人も、周囲も含めてうまく行えるようにすることだろう。
で、『介護自体がアセスメント』という視点も大事になる。ここでは『工夫しながら向上を』を図りたい。一方通行の介護ではなく本人からも働きかけがあるように、介護を提供する側からも「している活動」が固定的な「活動」ではなく、変化していくものという認識で常に点検していく姿勢のなかに「活動」の向上、つまし日常生活のさまざまな技術を獲得していくことになるということだろう。


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ICFの続き

2009-04-01 16:44:21 | ケアマネジメント
目標について、「一人ひとりについて個別的・個性的で具体的なもの」→まぁ、わかる。
『「活動」の目標は将来における「している活動」』が目標となる→「できる活動」と「している活動」の意味がわかれば、これも、わかる
「目標を達成するまでの具体的な筋道を含む」→あたりまえのこと
『目標とは実現可能なもの(その中での最良の選択)-正確な予後にもとづいた目標設定』→これがむずかしい。

「実現可能かどうか」をどのように判断するか、1つは段階だろう、いま1つは確実な情報の分析だろう。でもこれは難しい。
「その中での最良の選択」さらに難しい。なにを持って最良とするか、選択する主体はだれか。
最良の選択は「活動」の目標は将来における「している活動」を目標とする方法を選ぶことだろう。そして選択の主体は本人だろう。この選択ができるように支援を行うことが求められるわけで、これも難しいこと。

最後に難関がくる。「正確な予後」簡単に記述しているがほとんど不可能と思われる項目である。医療でも正確な予後を判断するのは難しいのにこれを介護で求めるとは、現時点ではほとんど困難、何しろファクターが多すぎる。


不確定な要素、その大きな部分は専門職の側にある(反論がありそう)と思うのだがいかがだろうか。


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