浜名史学

歴史や現実を鋭く見抜く眼力を養うためのブログ。読書をすすめ、時にまったくローカルな話題も入る摩訶不思議なブログ。

反対運動に参加を!

2013-12-05 22:25:05 | 政治
 今日、委員会で自民党・公明党による強行採決という暴挙が行われた。彼らは、参議院本会議で採決して、この問題の多い法案を成立させるつもりだ。

 この法案の背後には、警察官僚が暗躍している。戦前と同じような、特別高等警察、現在の公安警察の活動を活発化させ、国民を国家に強引に従属させようという法案である。日本を警察国家にしてはならない。

 この法案は、治安維持法と同様な機能をもつことになるだろう。法案の内容もまったく無確定なまま通過すると、警察の自由な解釈により、国民の自由や権利が大きく侵害される可能性がある。

 現在の議席数をみると、この議席も違憲状態の選挙制度により選出されたものだが、秘密保護法案が通過してしまう可能性は強い。しかし、反対の動きが強ければ強いほど、その法案がたとえ成立してもその発動には慎重になるはずだ。

 反対運動は、決してムダではない。

 ボクも、明日は国会周辺で反対の声をあげるつもりだ。
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現代の治安維持法を許すな!

2013-12-05 16:14:57 | 政治
 あの保守的な田原総一朗さえ、この法案に反対だ。

http://www.nikkeibp.co.jp/article/matome/20131205/375961/?rt=nocnt
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作家の高村薫さんも、危惧を持つ。

2013-12-05 08:36:30 | 政治
 昨夏の高村さんの談話が、『東京新聞』に掲載されていた。この表題、「国民がなめられている」は、その通りである。
 しかし支配層にとっては、残念ながらそうしてもよい状態がある。なぜか。沖縄や福島で、あれほど自民党/公明党が悪政を働いてきたところで、小選挙区制では、沖縄の一区を除いてはすべて自民党議員を誕生させているからだ。

 自民党は、何をしても、金をばらまいておけば、何でもできるということを知っている。それほど日本国民は、政治というものを認識できていないということなのだ。
 
 ボクは今、橋川文三の『日本浪漫派批判序説』という本を読んでいる。日本人の国民性について、日頃ボクが指摘していたことが、すでに記されていた。いずれ紹介するが、日本人には政治というものの実態が認識できないようなのだ。

 以下は、高村さんの談話。

秘密法案高村薫さん警鐘 「国民がなめられている」
2013年12月4日

 国民の「知る権利」を侵害する恐れがあると指摘されている特定秘密保護法案。市民の間で懸念が広がる中、安倍政権は6日の成立を目指し、国会で審議を進めている。作家の高村薫さんに話を聞くと、「民主主義の否定に等しい」と強く警鐘を鳴らした。

 有権者がなめられている。国民から反対の声が高まっているにもかかわらず、政府与党は法案の成立を急いでいる。これが絶対多数を持った政権の実態なのでしょう。法案への抗議活動に対し、「テロ行為とその本質においてあまり変わらない」と書き込んだ自民党の石破茂幹事長のブログからも、政権のおごりを感じます。

 ただ、この国の形を変えるほどの法案にもかかわらず、国民の関心が低すぎるとも思います。想像力を働かせてください。国を左右する大きな出来事について、国から何も知らされない状況になる危険について。国が恣意(しい)的に情報を隠しても、何が恣意的なのかさえ分からない。ある日、いきなり原発事故が起こったり、戦争が起こったり、理由も分からずに逮捕されたりするかもしれない。

 本来、私たち有権者は、いろんな出来事を鑑みながら政治を判断します。でも、何が秘密なのかも分からなくなる法案が成立すれば、判断ができなくなる。それは政治の選択がゆがめられることであり、国民主権が侵害されることです。

 与党の政治家の対応も理解できません。法案は内閣と官僚が秘密を指定すれば、政治家も情報に接することができなくなる内容です。自分で自分の首を絞めかねない法案に唯々諾々と賛成する。まともに考えていないとしか思えません。

 民主党政権では、情報公開を進める法案も議論されていました。秘密保護だけが走り出し、情報公開がたなざらしになっている状況は民主主義の否定に等しいのです。

 世界では原則公開を法律で定めています。主権は国民。いつまでも国民に情報を秘密にしておく権利は政府・与党にありません。

 こんな法案を通すことができたなら、安倍政権は今後、何でもできると考えるのではないでしょうか。私たちにできることは、意思を示すことではないでしょうか。今、私たち国民が試されているのです。(談)



 たかむら・かおる 1953年、大阪市生まれ。国際基督教大卒業後、商社勤務を経て作家に。93年、「マークスの山」で直木賞。他に原発テロを題材にした「神の火」など著書多数。
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