浜名史学

歴史や現実を鋭く見抜く眼力を養うためのブログ。読書をすすめ、時にまったくローカルな話題も入る摩訶不思議なブログ。

『現代思想』臨時増刊号

2015-03-02 21:08:14 | 国際
 『現代思想』の3月号臨時増刊号の特集は、「シャルリ・エブド襲撃/イスラム国人質事件の衝撃」である。一昨日届いたのだが、一昨日、昨日と終日富士市に行っていたので、読む暇がなく今に至っている。

 しかし、これら二つの問題は、21世紀の国際関係や今後の世界認識などにも大きな影響が生じるので、きちんと学んでおかなければならないと思う。

 ボクは、この問題の背景には、長い長い歴史が横たわっていると考えている。今、ジャック・アタリの『1492 西欧文明の世界支配』(ちくま学芸文庫)を読み直しているが、そもそも上記の問題は、西欧による非西欧世界への包摂の仕方にあったのではないか。

 「あるときヨーロッパは自分を取り囲む者たちを追い払って(これはレコンキスタを示しているー引用者注)世界征服に乗り出し、手当たり次第に民衆を虐殺し、彼らの富を横領し、彼らからその名前、過去、歴史を盗み取る。1492年がそのときである」(012ページ)

 今年は、日本の視点からこの問題を解き明かそうと考えている。某所で行われる6回の講座は、この内容について話そうと思う。
 
 歴史を振り返るとは、現代の課題を見すえ、それをどう認識し、どう解決していくかを考えることであると、ボクは学生時代に教えられている。

 今やまさに、世界がひょっとしたらウェストファリア条約以前に戻りつつあると思えることもあるので、過去にさかのぼってこの問題を考えることは必要なことではないか。

 そのための本を今買いそろえ始めている。また本が増える。
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戦後70年談話の「有識者」メンバー

2015-03-02 20:44:55 | 政治
 戦後日本は、いつもアメリカから枠をはめられ、その枠内でいつも行動してきた。したがって、今回の「70年談話」も、アメリカの許容範囲内でのものになるだろうとは思うが、しかしそのメンバーはなかなかの「論客」揃いで、有識者会議で交わされる議論をみておかなければならないと思う。

 さてその懇談会のメンバーである、中西輝政氏についての論評が下記にある。
http://lite-ra.com/2015/02/post-904.html
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