浜名史学

歴史や現実を鋭く見抜く眼力を養うためのブログ。読書をすすめ、時にまったくローカルな話題も入る摩訶不思議なブログ。

チュニジアの虐殺事件

2015-03-19 22:06:42 | 国際
 18日、武装した男らが国立バルドー博物館を訪れた観光客に銃を乱射し、多くの観光客が死傷した。日本人も犠牲になった。大学を卒業したばかりの女性もそのなかにいた。銃弾を乱射し、多くの人々の生命を絶った犯人たちに強い怒りを覚える。

 イラク、シリアなど中東北アフリカ地域は、ほとんどの国で正当なる政府がなくなり、混乱を極めている。その混乱のなかで、戦闘が繰り広げられ、多くの民が傷つき殺されている。そのさい、常に非難されるのは「テロリスト」と呼ばれる者たちだ。「テロリスト」を名付けられるとき、そこには存在する正当性を奪われる。

 しかし、この世界各地の混乱の背後に、いつも存在しているのがアメリカ合州国の公然、非公然の暴力である。中東や北アフリカで起こった○○革命の背後にアメリカがいること、ウクライナの混乱の背後にもアメリカがいることは、常識となっている。

 世界各地の混乱をつくりだしているのは、アメリカ合州国である。国際的に、アメリカこそ「テロ国家」として認定された唯一の国家である。

 アメリカという国家の化けの皮をはがすことをしていかなければならないと思う。アメリカの「暴力」と向き合うことが、世界の安定につながるのではないか。

http://eigokiji.cocolog-nifty.com/blog/2015/03/post-79c2.html
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高木桂蔵氏について

2015-03-19 20:43:39 | 社会
 高木桂蔵氏について、以下のコメントが寄せられた。

そもそも、高木氏には初めから学術的な素養などなく、著作も講演もでたらめそのものです。「騙せる」と思った相手には高圧的に出て、「騙せない」と思った相手には絶対に口出ししない。そのような人間です。客家論も風水もネタ本を見つけてきて、それをあたかも自説のように説いているのです。だから、彼は「終わった」のではなく、初めから何もないのです。付け加えるなら、学歴もかなり怪しいと言わなければなりませんね。

 残念ながら、『客家』(講談社現代新書)も読んだことがなく、それについて何も言えないし、また直接高木氏にお目にかかったこともないので、彼の他人に対する対処の仕方についても何とも言えない。

 ただ彼が県立大学を退職した後に書いている雑文を読み、なんといういい加減なことを書く人か、これが大学教授だったのか、と驚いたことがある。

 コメントにあるように、「初めから何もない」人であることは、十分予想されることだ。

 昨日の県議会での発言も、とてもひどいものだったらしい。言葉遣いも非常識で、否決されたのは、人格や識見に問題ありと議員らに判断されたからだろう。

 川勝知事の彼を教育長に任命しようとした責任はどうなるのだろうか。ひょっとしたら、「類は友を呼ぶ」?
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ピケティ

2015-03-19 17:34:39 | 
 毎月一回、ボランティアで行っている講座、今日はピケティの考え方について説明した。「歴史」についてということで依頼されたのだが、現代日本の政治経済問題について話したら、こちらの方が関心があるというので、時事的な要素をいれながら内容をつくっている。毎月一回何を話すのか考えるのも、なかなかたいへんだ。とくに、スライドを使ってほしいというので、そのための写真を用意したりグラフをつくったり、なかなか骨が折れる。

 今日、登校拒否をしている17歳の子どもも来ていた。終わってから、「おもしろかった」といって帰って行った。そう言ってもらえてうれしいが、そのためにボクは『21世紀の資本』(みすず書房)を購入し、昨日までは『現代思想』の臨時増刊号「ピケティ『21世紀の資本』を読む」を、まさに読み続けていた。この講座、いつものようにカネと時間をかけている。そういってもらえないと、ボクも困るのである。

 帰宅して吉野源三郎の『人間を信じる』(岩波現代文庫)を読み直す。吉野は、ボクの心の“師匠”である。そしたらこういう文にであった。

 理論としての思想は移っていっても、その根本のモチーフは、20代に形成された価値感情から出ている。そして、人生において何が何よりも大切かという価値のけじめー哲学でいえば価値の序列というやつーに関しては、20代に受けた影響は誰にとってもほとんど決定的なもののように思う。203頁

 その通り、吉野の「一粒の麦」は決定的であったし、そのあとにでた『同時代のこと』(岩波新書)も決定的であった。

 ボクは、そのころに培われた価値感情のレールの上を、生きている。
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高木桂蔵氏の教育長就任否決

2015-03-19 09:10:58 | 政治
 昨日、県議会総務委員会で高木氏を招致した結果、教育長就任を否決したそうだ。
 以下は,『静岡新聞』記事だが、『中日新聞』を読むと、教育論を尋ねられた高木氏は逮捕歴について「まくし立て」、「中国との国際関係について見解を」聞かれれば、「長々と持論を述べ」て中国政府を批判し、「質問と答弁がかみ合わず、委員長から「聞かれたことに簡潔に」と諭される」ことさえあったという。まさに人格と識見の点で問題があることを、高木氏みずからが証明したようだ。

 最近の氏の講演など、学問的なものはなく、放言と思いつきによって構成されていると思っていた。すでに学問的にも終わった人だ。そういう人物が教育長にならなくてよかった。溝口紀子氏の問題提起に感謝すると同時に、高木氏を教育長にしたいと提案した川勝平太知事の責任(説明責任)があらためて浮上してくると思う。

<県教育長人事>判断覆し「否決すべき」 混乱の県議会総務委(2015/3/19 07:50)

 高木桂蔵県立大名誉教授(73)の経歴に対する疑義をめぐり県議会初の委員会再審査という異例の経過をたどった県教育長の人事案。県議会総務委員会は18日、高木氏本人からの聴取を踏まえた上で、一度は「可決すべき」とした判断を覆した。
 「逮捕歴を含めたきょうのやりとりだ」
 最大会派自民改革会議の代表で総務委委員でもある杉山盛雄氏は「高木氏の教育への情熱は十分伝わった」と前置きしつつ、会派として否決方針に回った理由をこう強調した。
 この日の委員会で高木氏は教育論などを語る中で「言葉遣いが乱暴で不適切な発言が多い」と諭され、思想が中立性を欠くとの指摘を受ける場面もあった。
 委員会終了後、県教委トップとしての適格性を念頭に「疑問がある」と漏らす議員が複数見受けられた。

コメント (1)
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盗撮

2015-03-19 08:33:45 | 社会
 新聞を読んでいると、「盗撮」事件がかなり頻繁に報じられることを発見する。
 
 例えば次の産経新聞の記事。

iPadでスカート内盗撮 容疑で京大准教授を逮捕

産経新聞2015年3月19日(木)01:52

 電車内で女性のスカートの中を盗撮したとして大阪府警曽根崎署は18日、府迷惑防止条例違反容疑で、京都大工学部准教授の男(52)=京都市上京区薬師町=を逮捕した。府警によると「犯罪と分かっていたが盗撮してしまった」と容疑を認めている。

 逮捕容疑は18日午後2時半~35分ごろにかけ、阪急電鉄宝塚線十三-梅田間を走行中の車内で、リュックサックに隠したタブレット端末「iPad」で女性(21)のスカート内を動画で盗撮したとしている。

 同署によると、男は、動画撮影機能を起動させたiPadをリュックサックのポケットに隠匿。座席に座っていた女性のスカート内が映るようにリュックサックを動かして撮影していたという。

 近くにいた男性が水戸容疑者の動きを不審に思って声をかけ、梅田駅で駅員が通報した。


 ほかにもある。


「200回以上やった」エレベーター内でスカート内盗撮 アルバイトの男逮捕 3月17日
摂南大教授を逮捕=スカート内盗撮疑い―大阪府警(時事通信) 3月12日
スカート内盗撮容疑で巡査部長を書類送検 (神戸新聞) 3月06日


 今までは、個人的な犯罪であると考えていたが、しかし「盗撮」行為はしばしば検挙されている。通常の神経であったなら、「盗撮」行為は逮捕につながる“危険な”行為であることが予想される。

 「盗撮」行為は、それ自体反社会的な行為であること、さらに「盗撮」をすれば犯罪として社会的に糾弾されること、二重の意味で制御機能が働いているはずだ。にもかかわらずなくならない。次から次へと、現れてくる。

 ということは、「盗撮」行為に走る人は、心の中に「やむにやまれぬ」衝動が生まれていることが予想される。それも一人ではない。したがって、個人的な犯罪だとして一件一件を処理するのではなく、社会的な病理として考える時期が来ているのではないか。

 もちろん、なぜそういう行為に走るのか、なぜ「やむにやまれぬ」衝動に突き動かされるのか、その行為に走った人たちの「思い」など考えるに際して材料となるものがないので、ボクにはまったく不明である。

 だが社会学的な探求の素材にはなるのではないだろうか。






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