浜名史学

歴史や現実を鋭く見抜く眼力を養うためのブログ。読書をすすめ、時にまったくローカルな話題も入る摩訶不思議なブログ。

remorse か heartfelt apology, colonial rule and aggression

2015-04-19 20:34:41 | 政治
 JapanTimesに興味深い記事。共同が配信しているのだが、安倍首相はインドネシアと今月末のワシントンでのスピーチでどういう表現を使うかについて論じている。

 問題になる英文は、remorse for the war と heartfelt apology, colonial rule and aggressionである。

 後者は中国などが求めているものだが、前者はこれまで安倍が話してきたことだ。remorseは、後悔、自責の念などの意味、後者はいうまでもなく謝罪である。

 インドネシアとワシントンでの演説は、8月の敗戦70年でのスピーチのリハーサルになると記事はいう。

http://www.japantimes.co.jp/news/2015/04/19/national/politics-diplomacy/upcoming-abe-speeches-seen-as-rehearsal-for-wwii-anniversary-statement/#.VTOTXPAzKih

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DAYS JAPAN

2015-04-19 16:37:41 | その他
 昨日DAYS JAPAN5月号が届いた。同誌が行っている国際フォトジャーナリズム大賞の受賞者発表である。

 1位は、“リベリアを襲うエボラ危機”である。恐怖の伝染病が渦巻く現場に足を踏み入れて撮影したこと、それだけでも感動する。早くこの伝染病を克服できるよう、昨年エボラ出血熱と闘っている国境なき医師団にボクも多額の寄付をした。人類に対する挑戦に対しては、人類が連帯して闘わなければならないからだ。
 2位は二つであるが、一つは“ウクライナ 戦闘地域で生きる人々”である。ウクライナでは今も戦闘が行われている。ボクは、この戦闘は、global-capitalist(国境を超えてあくなきカネ儲けを企む資本家集団)がウクライナを自由に活動できる市場とし、さらにロシアに進出しようという欲望が導き出したものであるという認識をもっている。日本をはじめとしたメディアのロシア=悪とする報道とは異なった認識であるが、それはネットで様々な情報を得ているからである。
 本来は平和な日々が続いていなければならない地域で、ウクライナ側と親ロシア側とわかれて戦闘をつづけているが、ここでも悲劇に見舞われるのは庶民である。その姿が映し出されている。

 いったいいつになったら、平和な日常が訪れてくるのだろうか。

 ここには、死体の写真もある。大手メディアで、死体の写真が載せられなくなって久しい。だがこれが現実なのだ。現実を直視しなければならない。その意味で、危険なところに行ってこうした現実を切り取ってくるフォトジャーナリストの役割は大きい。

 そしてもう一つは“ガザ”だ。パレスチナ難民がものすごく狭い地域に住まわされている。そしてその周囲は、イスラエルによって包囲されている。イスラエルは、時に自由気ままに武力侵攻する。その結果、ガザの市民が殺され、そして街が破壊される。

 ここには、その断面が映し出されているが、そのうち二枚はひとりだけが映し出されている。ひとりは、瓦礫と化した街を見るともなく見ている青年、もうひとりは破壊された家屋でひとりパンを食べている少女である。いずれも生気はなく、おそらく絶望にうちひしがれている。

 そして泣き叫ぶ人々が映っている2枚。破壊される街の写真が1枚。

 この場景は、しかし長い間、何度も繰り返されてきたものだ。何度繰り返されても、なくなりはしない。国際社会は、ガザの人々を見棄てているのではないか。

 写真は、沈黙と喧噪を映し出す。だが写真には、音はない。ボクらは写真から音を聞かなければならない。沈黙の音と、絶望を叫ぶ声とを。

 この号は、店頭でもいいから見て欲しいと思う。今この地球上に生きる者の義務だ。こういう現実が、ボクたちが生きるこの時空に同時に起きている。
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