浜名史学

歴史や現実を鋭く見抜く眼力を養うためのブログ。読書をすすめ、時にまったくローカルな話題も入る摩訶不思議なブログ。

【本】山本義隆『一六世紀文化革命 1』(みすず書房)

2015-04-21 13:02:25 | 
 とても知的でよい本である。序章で、本書全体の概観が書かれ、その後具体的な叙述が始まる。
第一章 芸術家にはじまる
     ここでドイツの画家・デューラーの役割が明示される。
第二章 外科医の台頭と外科学の発展
     差別されていた外科医や理髪外科医らが、臨床経験から導き出した外科学の発展が記述される。
第三章 解剖学・植物学の図像表現
     レオナルドダヴィンチらの人体の図、植物の図像表現が印刷されていく。 
第四章 鉱山業・冶金術・試金法
     鉱山業の発展の背景、資本主義的な生産の開始、技術の公開などが記される。
第五章 商業数学と一六世紀数学革命
     代数学などの発展は、商人らが日々行わなければならない活動の必要性から生まれてきたことが記される。

 要するに、一六世紀の文化革命は、エリートではない人々の実用的な必要から自生的に発展したことが記される。ラテン語ではなく俗語(英語、フランス語、ドイツ語、イタリア語)によって書かれたものが印刷出版され、人口に膾炙していくなかで文化の変革が果たされたのである。

 あまり詳しく紹介はしないが、ボクはノートをとりながら読み進めていったが、さすがに山本義隆氏。無数の書籍を縦横に駆使して論を進めていくのだが、わかりやすく知的触発に満ちている。

 さてその2を読みはじめよう。
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牛肉

2015-04-21 08:51:54 | グルメ
 福島原発事故以降、買う魚にはどこで水揚げされたかに注意するようになった。日本海のものを買うようにしているが、しかし放射能は世界中に運ばれる。

 肉は、できるだけ国産のものを買っている。豚肉は絶対に国産。アメリカ産は絶対に買わない。アメリカの畜産は、まるで工場。すし詰め状態にして飼育し、薬や成長ホルモン剤を投与して、ひたすらカネ儲けにいそしんでいる。

 牛肉はオーストラリア産も時々購入するが、オーストラリアも成長ホルモン剤を投与しているとのこと。これからはやはり国産しかないと思う。

http://biz-journal.jp/2014/11/post_7514.html

 食べるものがなくなる。自家栽培の野菜は化学肥料も農薬も使っていないので安心なのだが・・
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