浜松市に「遠州みみの里」という作業所がある。実を言うと、一度も訪ねたことはない。しかしボクは、その作業所を支える「遠州みみの里とあゆむ会」の一会員である。
「遠州みみの里」のホームページがある。
http://www4.tokai.or.jp/miminosato/
この作業所には聴覚障害のある人々が集まる。
様々な障がいをもった子どもたちが通学する学校として「特別支援学校」がある。しかし、そこを卒業した後、障がいをもった子どもたちが社会のなかで生きがいを持って働くところはあまりない。
そこで親たちが頑張って、子どもたちに働くことの楽しさ、働くことによってみずからを成長させる、働くことによって他の人々とつながる喜びなどを獲得する作業所をつくっている。浜松市には、ほかにも「まつぼっくり(の家)」などがある。「まつぼっくりの家」ではパンの製造販売などもしていて、ボクもそこでパン作りを何度か経験している。
ボクがこういう作業所に関係するきっかけをつくってくれたのは、永年「ろう学校」に勤め、その後は「遠州みみの里」や「まつぼっくり(の家)」などの作業所に関係されたT先生である。T先生は、ことしの3月で「遠州みみの里」を「卒業」される。もう80歳になられるとのこと。聴覚障害をもった人々のためにほんとうに尽力されてきた、心から尊敬できる人だ。
ボクは毎月一回、障がいをもった方々の前でいろいろなことを話す「講座」をボランティアでやっている。場所は発達医療総合福祉センターである。4月に行ったとき、駐車場はほとんど満杯、各地から到着するバスにもたくさんのひとが乗っていた。担当の方に尋ねたら、4月は障がいをもった子どもの親たちも一緒に来所するからですと教えてくれた。
障がいをもった子どもをもった親たち、ボクがこういうことを言うのはまことに申し訳ないが、悩んで苦しんで、そして子どもに鍛えられて、そしてほんとうに立派な人格をもった方々になる。そういう方々に接することにより、ボクも成長させていただいている。
学生時代、全国障害者問題研究会のI君から、いろいろなことを教えてもらい、障害児施設で働くことを考えたこともある。友人に、そういう道を歩んだ者もいる。
I君は、東京の風の子会に関係している。その風の子会の定款にはこうある。
風の子会は、障害を持つ人が自ら豊かな生活を切り拓いていく力と機会を得ることができるように支援する。そして社会の中で仲間を得、居場所を得、生き生きと暮らすことができる場の実現をめざす。障害による外出困難など、活動への参加が困難な人には送迎や介助を保障する。
風の子会の運営には、障害を持つ人、職員、家族および有志(ボランティア)が対等平等な立場でかかわる。そして皆がその能力を発揮しながら、おちこぼれがないように、話し合いと「実際にやってみてから考える」ということを無理せず背伸びせずゆっくりとくりかえして、皆が納得できる運営を目指す。
風の子会は、多くの困難を越えて豊かに生きようとする障害を持つ人とその家族を尊敬し、応援する。そしてその努力が認められて社会にしっかりした支援制度ができることを願い、要求する。
I君は学生時代にもった問題意識を持ち続けながら今も生きている。尊敬できる人だ。
障がいをもった人間も、差別されることなく、この世界に生まれてきたことを心から喜べるような、そういう社会にしたいとおもう。
「遠州みみの里」のホームページがある。
http://www4.tokai.or.jp/miminosato/
この作業所には聴覚障害のある人々が集まる。
様々な障がいをもった子どもたちが通学する学校として「特別支援学校」がある。しかし、そこを卒業した後、障がいをもった子どもたちが社会のなかで生きがいを持って働くところはあまりない。
そこで親たちが頑張って、子どもたちに働くことの楽しさ、働くことによってみずからを成長させる、働くことによって他の人々とつながる喜びなどを獲得する作業所をつくっている。浜松市には、ほかにも「まつぼっくり(の家)」などがある。「まつぼっくりの家」ではパンの製造販売などもしていて、ボクもそこでパン作りを何度か経験している。
ボクがこういう作業所に関係するきっかけをつくってくれたのは、永年「ろう学校」に勤め、その後は「遠州みみの里」や「まつぼっくり(の家)」などの作業所に関係されたT先生である。T先生は、ことしの3月で「遠州みみの里」を「卒業」される。もう80歳になられるとのこと。聴覚障害をもった人々のためにほんとうに尽力されてきた、心から尊敬できる人だ。
ボクは毎月一回、障がいをもった方々の前でいろいろなことを話す「講座」をボランティアでやっている。場所は発達医療総合福祉センターである。4月に行ったとき、駐車場はほとんど満杯、各地から到着するバスにもたくさんのひとが乗っていた。担当の方に尋ねたら、4月は障がいをもった子どもの親たちも一緒に来所するからですと教えてくれた。
障がいをもった子どもをもった親たち、ボクがこういうことを言うのはまことに申し訳ないが、悩んで苦しんで、そして子どもに鍛えられて、そしてほんとうに立派な人格をもった方々になる。そういう方々に接することにより、ボクも成長させていただいている。
学生時代、全国障害者問題研究会のI君から、いろいろなことを教えてもらい、障害児施設で働くことを考えたこともある。友人に、そういう道を歩んだ者もいる。
I君は、東京の風の子会に関係している。その風の子会の定款にはこうある。
風の子会は、障害を持つ人が自ら豊かな生活を切り拓いていく力と機会を得ることができるように支援する。そして社会の中で仲間を得、居場所を得、生き生きと暮らすことができる場の実現をめざす。障害による外出困難など、活動への参加が困難な人には送迎や介助を保障する。
風の子会の運営には、障害を持つ人、職員、家族および有志(ボランティア)が対等平等な立場でかかわる。そして皆がその能力を発揮しながら、おちこぼれがないように、話し合いと「実際にやってみてから考える」ということを無理せず背伸びせずゆっくりとくりかえして、皆が納得できる運営を目指す。
風の子会は、多くの困難を越えて豊かに生きようとする障害を持つ人とその家族を尊敬し、応援する。そしてその努力が認められて社会にしっかりした支援制度ができることを願い、要求する。
I君は学生時代にもった問題意識を持ち続けながら今も生きている。尊敬できる人だ。
障がいをもった人間も、差別されることなく、この世界に生まれてきたことを心から喜べるような、そういう社会にしたいとおもう。