浜名史学

歴史や現実を鋭く見抜く眼力を養うためのブログ。読書をすすめ、時にまったくローカルな話題も入る摩訶不思議なブログ。

辺野古新基地建設・阻止資金に協力しよう

2015-04-04 23:46:18 | 政治
 『琉球新報』記事。

新基地阻止基金、9日に創設 数億円見込み2015年4月4日

 沖縄県議会与党の代表者らと安慶田光男副知事は3日、県庁で会議を開き、米軍普天間飛行場の名護市辺野古移設に反対する民意を国内外に広げることを目的にした基金を9日に創設することを確認した。会議後、安慶田副知事が報道陣の取材に答えた。複数の関係者によると、基金の共同代表には呉屋守将金秀グループ会長が就任を受諾しているほか、複数人が就任する。翁長雄志知事を顧問に就任させることも検討している。

 金秀グループは経常利益の1%を沖縄の平和を守る活動に寄付する意向を示しており、一部を基金の原資に充てる方針。与党関係者によると、既に県内経済界や各種団体、個人からも協力の申し出が相次いでおり、基金の規模は数千万円から数億円に上る見込み。今後、全国に広く呼び掛けて寄付を募る。

 基金を管理、運用するための規約も議論を進めており、辺野古移設を阻止するための世論喚起に活用するとの趣旨を盛り込む見通し。具体的な活用方法として、全国紙や米紙などに辺野古移設反対を訴える意見広告を掲載することなどを検討している。

 共同代表については県外の著名人に就任を依頼することも検討しているが、具体的な打診はこれからという。


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安倍政権の「民意」

2015-04-04 23:37:47 | 政治
 齢を重ねたひとの顔には、その人の性格や思想、さらには生き方が現れる。安倍政権の閣僚たちの顔は、けっしていい顔ではない。いずれも高慢な性格を表している。菅官房長官も、もちろんそういう顔だ。

 その菅官房長官が「民意」について言及した。菅を初めとした安倍政権の面々にとっての「民意」とは自分たちと同じ考えをもった人々の「意」であり、それ以外ではまったくない。

 それについて、『琉球新報』の社説が厳しく指摘している。

<社説>菅氏「民意」発言 牽強付会も甚だしい2015年4月4日

 耳を疑うとはこのことだ。

 菅義偉官房長官が、米軍普天間飛行場の辺野古移設について「反対する人もいれば、逆に一日も早く解決してほしいという多くの民意もある」と述べた。翁長雄志知事が「民意を理解していただく」と述べたことへの反論である。

 菅氏から「民意」を尊重するかのような発言を聞くとは思いもよらなかった。選挙で選ばれた人との面会を避け続け、反対の声を無視して新基地建設を強行してきた人物が民意を持ち出すとは、どういう了見か。

 よろしい。それではどちらの民意が多いか比べてみよう。

 県民は昨年、明瞭に意思を示した。辺野古の地元の名護市長選と市議選、知事選でいずれも辺野古反対派が勝利した。衆院選では名護市を含む3区だけでなく、普天間の地元である宜野湾市を含む2区も反対派が大勝した。当の宜野湾市でも6千票の大差だ。選挙という選挙でことごとく示した結果を民意と言わずして何と言うか。

 政府が辺野古の海底掘削を始めた昨年8月の世論調査では「移設を中止すべきだ」が8割を超えた。「そのまま進めるべきだ」は2割にとどまる。そもそも、かつて県民世論調査で辺野古反対が5割を切ったことなど一度もない。

 選挙結果も世論調査も無視する内閣がことさらに賛成の民意を言い立てている。自らに反対の声は無視し、賛成の声を過大評価するさまは、「針小棒大」「牽強付会(けんきょうふかい)」と呼ぶしかあるまい。

 菅氏は知事選後も衆院選後も「粛々と移設作業を進める」と述べた。県が掘削作業停止を指示した際には「この期に及んで」とも述べた。沖縄がどんな民意を示しても、どんな異議申し立てをしても、「問答無用」と言うに等しい。

 菅氏の常套句(じょうとうく)には「法治国家として」もある。県の掘削停止指示を行政不服審査法を用いて効力停止させた際も述べていた。

 だが同法の第1条「趣旨」にはこうある。「行政庁の違法不当な処分、公権力行使に関し、国民に広く不服申し立てのみちを開く」。国の不当な行為から私人を守ることが「趣旨」である法を使い、国の行為を守ったのだ。立法趣旨に反するとの意見が法学者の間でも強い。これで「法治国家」もあるまい。

 およそ非論理的な発言の数々は滑稽ですらある。これ以上、詭弁(きべん)を続けるのはやめてもらいたい。

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新緑

2015-04-04 23:16:10 | 日記
 第二東名は、山の中を走る。もちろん運転しているから、辺りの景色をじっくりと眺めることなんか出来ないが、しかし萌えいづる新緑とそのなかに点在する山桜が、靄の中に溶け込み、静かに春の雰囲気をつくりだしていることは感じた。自己主張をしない木々の緑は、秋になると紅葉となる。一方、針葉樹は、いつも黒っぽい緑を身にまとって佇んでいるが、こちらには季節の風情は感じられない。

 今日、富士山は姿を消していた。冬にはいつも美しい姿をこれみよがしに現していたが、今日は厚い雲の下に隠れていた。

 富士山は、どこから見ても美しい。富士山の周辺には、カメラをもった人々が群がる。

 明治の初期に来日したイザベラ・バードも、船の甲板から富士山を見た。その富士山を、甲板にいた人々が「賛美する」のを聞き、またみずからも「すばらしい」と表現している。ボクがもっているものは日本語版、「すばらしい」にどんな語をつかっているのだろうかと思う。

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