昨日の夜は、雨だけでなく、強い風も吹いていた。今朝は雨が止んでいるし風もない。今朝も私は、畑にいく。ズッキーニやかぼちゃの受粉のためである。
畑の中には長靴を履いて入る。畑の土が十二分に水を吸っているからだ
育苗用のポットで育てた苗は、雨が降る直前か、たくさん降った後に畑に植えつけるのがよい。
しかし梅雨に入る前、雨はほとんど降らなかった。やむなく植えつけるのだが、その際には穴を掘りそこにたっぷりとした水を入れて植える。さらに如露で水をあげる。しかし晴れた日が続くと、枯れてしまうものがでてくる。毎日毎日如露で水をかけるのだが、その水は乾いた土の表面を濡らすだけでしみこむことはない。よほどたっぷりと水をかけないといけない。それでも枯れるものがでてくる。だが不思議なもので、畑にまいた種から発芽した苗は水をやらなくても生長していく。
今、私の畑は土色だ。しかしたくさんの雨が降り水分が供給され適度な気温があれば、たちまちにして土色の畑は緑に覆われる。もちろんその緑は雑草である。これからの季節は雑草との闘いだ。
雑草に負けないで立派に生長するものもある。小豆とさつまいもである。私は、そういう野菜を育てる。さもないと、200坪程度の畑を、いつも雑草がない状態で維持するのは難しいからだ。
さて年齢を重ねるなかで、人は退職していく。これはよいことだと思う。集団の中にいて仕事をするということは、自覚しているかどうかは別にしてストレスが必ず発生している。退職するとストレスはなくなる。
今朝寝床で、武田砂鉄の『日本の気配』(晶文社)を読んでいたら、こういう文章をみつけた。
私にいわせれば、迷惑とは他人のことであり、迷惑はときには地獄にもなり得る。他人というのはしょっちゅう人生の邪魔をしてくるもので、それだけでも十分地獄といえるからね。
これは小説家カート・ヴォネガットがインタビューの中で語った言葉だそうである(原書房刊、『死について!』という本の中にあるらしい)。
このことばに、なぜか共感した。他人という人間と交わる中で、時に摩擦が生じ、自分自身の神経に障ることがある。あるいは疲労感を覚える。まさに他人が「人生の邪魔」をするのである。
他人とは、雑草なのかもしれない。雑草は取り除くことは出来るが、他人を取り除くことはできない。
「人生の邪魔」をされたくない人間は、したがって他人との交わりを避けていくしかない。
なるほど、退職の更に後にある「隠居」はみずからの人生の邪魔をされたくない人の処世術でもあるのだ。
畑の中には長靴を履いて入る。畑の土が十二分に水を吸っているからだ
育苗用のポットで育てた苗は、雨が降る直前か、たくさん降った後に畑に植えつけるのがよい。
しかし梅雨に入る前、雨はほとんど降らなかった。やむなく植えつけるのだが、その際には穴を掘りそこにたっぷりとした水を入れて植える。さらに如露で水をあげる。しかし晴れた日が続くと、枯れてしまうものがでてくる。毎日毎日如露で水をかけるのだが、その水は乾いた土の表面を濡らすだけでしみこむことはない。よほどたっぷりと水をかけないといけない。それでも枯れるものがでてくる。だが不思議なもので、畑にまいた種から発芽した苗は水をやらなくても生長していく。
今、私の畑は土色だ。しかしたくさんの雨が降り水分が供給され適度な気温があれば、たちまちにして土色の畑は緑に覆われる。もちろんその緑は雑草である。これからの季節は雑草との闘いだ。
雑草に負けないで立派に生長するものもある。小豆とさつまいもである。私は、そういう野菜を育てる。さもないと、200坪程度の畑を、いつも雑草がない状態で維持するのは難しいからだ。
さて年齢を重ねるなかで、人は退職していく。これはよいことだと思う。集団の中にいて仕事をするということは、自覚しているかどうかは別にしてストレスが必ず発生している。退職するとストレスはなくなる。
今朝寝床で、武田砂鉄の『日本の気配』(晶文社)を読んでいたら、こういう文章をみつけた。
私にいわせれば、迷惑とは他人のことであり、迷惑はときには地獄にもなり得る。他人というのはしょっちゅう人生の邪魔をしてくるもので、それだけでも十分地獄といえるからね。
これは小説家カート・ヴォネガットがインタビューの中で語った言葉だそうである(原書房刊、『死について!』という本の中にあるらしい)。
このことばに、なぜか共感した。他人という人間と交わる中で、時に摩擦が生じ、自分自身の神経に障ることがある。あるいは疲労感を覚える。まさに他人が「人生の邪魔」をするのである。
他人とは、雑草なのかもしれない。雑草は取り除くことは出来るが、他人を取り除くことはできない。
「人生の邪魔」をされたくない人間は、したがって他人との交わりを避けていくしかない。
なるほど、退職の更に後にある「隠居」はみずからの人生の邪魔をされたくない人の処世術でもあるのだ。