◆ちゃんとしゃべれ!治納由気(はるなゆき)◆

変な日本語、敬語もどき、崩れていく日本語、そして、正しい日本語とハムスター。

ハムレット→ハム→バベル。

2007-04-07 11:15:27 | 気になる言葉、具体例
               to be,or not to be
 大根役者のことを英語でハムアクターと言うそうで、辞書を見ると、ham だけでもへぼ役者という意味になっています。理由は、下手な役者ほどハムレットをやりたがるから。なーんだ、ハムレットかぁ、ハムスターとは関係ないんだ~。あんな下手なやつは降ろしちまえ、おろせ、大根おろし、大根役者、うまいねぇ、座布団1枚持っといで。
 ハムレット → ハム、レット → let は「小~」の意味を表す接尾辞で、例えば、スターレット starlet は星屑 → Hamite はハム人、アフリカ北部の黒人で、Noah (箱舟で有名なノア)の次男である Ham (長男セム、次男ハム、三男ヤペテ)の子孫だといわれている → Hamlet → 小ハム → ハムの子孫 → Hamite → あれ? あまり意味のない連想でしたが、こんなふうにどんどん連想して最初に何を考えていたか分からなくなることってありますよね。(^^;)
 思い出しました、一昨日の記事の「現代のバベル」について説明しようと思っていたのです。「バベルの塔」といえば、多くのかたが「なんか聞いたことあるな~」と思われるでしょう。ノアの子孫が地上に広がり、塔を建てて頂を天に届かせようとしたところ、主は下って言われた。「民は一つで、みな同じ言葉である。彼らはすでにこのことをしはじめた。彼らがしようとすることはもはや何事もとどめえないであろう。さあ、我々は下っていって、そこで彼らの言葉を乱し、互いに言葉が通じないようにしよう」。このことによってその地がバベルと呼ばれるようになったので、「バベル」というのは言葉が通じなくなることを象徴するわけです。
 辞書を見ると、バベルの塔、旧約聖書にある伝説の中の未完成の塔、実現できない(できそうもない)計画、と書いてありました。うーん、知らなかった、そういう意味もあったのですね。でも、主は、人間が塔を建てて頂を天に届かせようとするのをやめさせようとした、そのために言葉が通じないようにしたわけで、実現できない計画というよりも、実現などさせてはいけない愚かな行為というほうが近いと思います。そういうことって、世の中にいーっぱいありますね。
コメント
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