◆ちゃんとしゃべれ!治納由気(はるなゆき)◆

変な日本語、敬語もどき、崩れていく日本語、そして、正しい日本語とハムスター。

目に見える地殻変動。

2007-04-06 10:48:54 | いろいろあれこれ
 門前の剱地(つるぎじ、つるぎぢ)は+40センチ、深見は-10センチ、地殻変動がはっきり目に見える形になっています。剱地には漁港がありますが、なにしろ+40センチですから、港がその分浅くなっているわけです。こんなすごいことが一瞬で起きるほどのエネルギーが日本列島の近くにたまっているのですから、本当に沈没したら日本語がどうのこうのなんて言ってられませんね。
 ところで、全壊した家屋を実際に見て、何か違和感があったのですが、ローカルの報道番組を見ていて違和感の原因が判明しました。それは何かというと、瓦です。家が上から押さえつけたようにぐしゃっとつぶれている、けれど、瓦はきれいに屋根にくっついて並んでいるのです。普通、倒壊した家というのは、屋根の瓦が整然と並んでいるなんていうことはありませんよね。地震発生時にすぐに外に出てはいけないというのも、瓦が落ちてきて当たると危険だからで、瓦はすぐ落ちるものというイメージです。
 ところが、門前は海が近く、冬の日本海は荒れますから、強い風で瓦が飛ばないように「引っかけぶき」という、瓦を釘で屋根に固定する工法でふかれた屋根が多く、地震で家が揺さぶられても瓦が落ちないので、その重さが倒壊に拍車をかけたということなのだそうです。もちろん、強風でも瓦が飛ばないという点で有効な工法であることは間違いないわけで、耐震性が高い建物ならいいけれども、そうでない建物の場合、地震には逆に作用したということですね。
 それから、土蔵がみんな壊れているなぁという印象だったのですが、漆器は非常にほこりを嫌うので、輪島塗の職人さんが蔵を作業場にしているケースが多く、影響が大きいという話です。蔵といえば、酒蔵もだいぶ被害を受けているようです。でも、輪島のキリコ会館を久しぶりに団体客が訪れたというニュースも聞かれ、余震もほとんどなくなってきているので、早く被災者の生活が元に戻り、観光客も戻ってきてくれるよう祈ります。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする