◆ちゃんとしゃべれ!治納由気(はるなゆき)◆

変な日本語、敬語もどき、崩れていく日本語、そして、正しい日本語とハムスター。

変な日本語、その10、変なアクセント。

2007-04-15 10:38:09 | ちゃんとしゃべれ!変な日本語
                デーモン・・・
 このごろ、アクセントのおかしい人が急増していて、聞き取りにくさに拍車をかけています。でも、方言、いわゆるなまりのことを言っているのではありませんよ。標準語できちんと話している中で、ある単語だけアクセントがおかしい、しかも、同じアクセントの人がじわじわ増えている例もある、そういう妙な状況なのです。
 例えば、「入門」の「にゅー」と「もん」は同じ高さで発音するものですよね。ところが、NHK教育「○○入門」という番組では、「にゅー」が異常に高くて「もん」が下がる、つまり、「デーモン」のアクセントで「入門」と言う人が少なくとも3人います。なにもわざわざそんなことを調べるためにNHK教育を見ているわけではありませんよ、たまたま興味があって見たという範囲でさえこういう結果なのです。
 ほかにも、「質・量、ともに大変なもので」のはずなのに「質量ともに大変なもので」と聞こえるとか、「○○ファンド」と言うときのファンドと単に「ファンド」と言うときのファンドの区別ができていないとか、「選挙戦も佳境に入り」が「選挙戦も華僑に入り」と聞こえるとか、「前編は」なのに「全編は」、「核施設」なのに「各施設」、「ごみの減量」なのに「ごみの原料」、「船体」なのに「千体」、「縦軸」なのに「掛け軸」などなど、枚挙にいとまがありません。
 テレビに出て標準語であれこれしゃべる職業の人たち、アクセントぐらい正確にお願いします。そういう職業でなくても、しゃべる相手が親しい友人以外であれば、やはり注意しましょうね。え、私ですか、私のふだんしゃべっている言葉はいろいろミックスですが、入門とデーモンぐらいは区別できますよ。
コメント (2)
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