◆ちゃんとしゃべれ!治納由気(はるなゆき)◆

変な日本語、敬語もどき、崩れていく日本語、そして、正しい日本語とハムスター。

みんな「ふ」がおかしいよ。

2007-04-20 12:05:11 | 気になる言葉、具体例
 服、負担、複数、不振、修復、付近、「ふ」がおかしいことにお気づきですか。ふっく、ふったん、ふっくすう、ふっしん、しゅーふっく、ふっきん、「ふ」が強すぎるのです。地元ローカル番組の天気予報のお姉さんが「日本腹筋」と言うので、日本腹筋って何だろうと思って画面に注目したら、天気図を指して何やら説明しています。ああ、日本付近か、付近の「ふ」が強すぎて腹筋と聞こえたんだぁ、半年ほど前にこう思ったのが最初で、以来、ほかにも日本腹筋と発音する人がいることに気づいたのです。
 私が、あなたが、の「が」のような鼻濁音を発音できないアナウンサーが年々増えていると聞いたことがありますが、今、最も耳障りで気になるのが「ふ」です。何でもかんでも「熱いものをフーフーする」というときの「ふ」と同じなのです。そして、その天気予報のお姉さんは、あまりに「ふ」が強いので、「付近の気圧は」と言うとき、「ふ」のほうが「きん」より明らかに音が高くなります。まず、普通に「付近」と発音してみてください。次に、「フーフーする」の「ふ」で「付近」と発音してみてください。どうですか、「ふ」のほうが高くなるでしょう?
 人の「ひ」も、「ヒーヒー言う」というときの「ひ」ですから、「と」も、「トップ」の「と」のような発音になります。「ヒーヒー」の「ひ」、「トップ」の「と」で「ひと」と言ってみてください。とてもじゃないけど「人」とは聞こえません。若いアナウンサーはみんなこうなのではないかと思うほどです。
 さらに、複数などは、「ふ」も「く」も強すぎるので、どうかすると「ふっくっすぅ」と聞こえます。「菊の花」の「く」が強すぎて「きっくっのはな」と聞こえるのです。子どもっぽいというか、ばかっぽいというか、アナウンサーにあるまじきことですが。日本語をちゃんと発音できないアナウンサーが増えているという現実に皆さんは気づいていらっしゃいますか? 箸をちゃんと持てない日本人、和便で用を足せない子どもが増えているのと同様、これもありっちゃぁあり?

 能登有料道路は、徳田大津インターから終点の穴水此木まで不通になっていますが、今月27日午前10時には全線開通する予定だそうです。また、被災地では仮設住宅の建設が進み、連休ごろには入居できるようです。
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