僕はびわ湖のカイツブリ

滋賀県の風景・野鳥・蝶・花などの自然をメインに何でもありです。
“男のためのガーデニング”改め

早川鉄兵 切り絵の世界×慶雲館2022

2022-08-03 07:05:05 | アート・ライブ・読書
 早川鉄平さんの切り絵展を拝観するのは、今年すでに4回目(慶雲館・ヤンマーミュージアム・草津エイスクエア・慶雲館)になり、開催場所に合わせた構成と趣向を楽しみにしています。
長浜慶雲館では早春の盆梅展と夏の展示会の2階が恒例化しており、明治天皇行幸の折りに建築(1887年完工)された明治建築の本館と国の名勝の庭園とのマッチングが興味深い。

早川鉄平さんは滋賀県米原市の山間集落に移住して、伊吹の豊かな自然や動物をテーマに制作活動をされている方で、どんどん活躍の幅を広げられているように思います。
今回の展示は、前庭や玄関前庭での展示、本館では主庭に向かって切り絵の原作の展示や行燈の展示。
新館ではライトに照らし出されたキャンプ場の再現などバラエティに富んだ作品群が展示されています。



緑豊かな夏の慶雲館に訪れる来場者は後を絶たず、主庭の縁側に座ってくつろいでおられる方や、早川作品を写真に収めようとされている方がおられました。
当方もmont-bellと早川鉄平さんのコラボTシャツに身を包み、切り絵の世界を楽しみました。



前庭にはシカやキツネやクマのオブジェが展示され、湖北の自然が整えられた庭にとけ込んでいる。
同じモチーフですが、このオブジェは展示された場所によって随分と印象が異なります。



茶室「恵露庵」を背景にしてサルの親子とイノシシが闊歩する。
「恵露庵」は明治20年に本館と共に建設され、2000年に改修されたものだといいます。



入館するとまず2階にある明治天皇両陛下をお迎えした「玉座の間」や犬養毅元内閣総理大臣の書などがあるが、2階に切り絵の展示はなく、室内は広々としている。
池泉回遊式庭園の主庭は七代目小川治兵衛の作庭だといい、この方は平安神宮神苑・円山公園・桂離宮など多くの造園を手掛けた作庭家だそうです。



本館の一階は盆梅展の時には大きな盆梅が並ぶ間ですが、今回は主庭に向かう縁側沿いに切り絵の原作が展示されています。
ジョウロで花に水を上げているクマは愛嬌があって面白い作品です。本物のクマは怖いですけどね。



次の切り絵は一見、神戸異人館の風見鶏の館のように見えますが、米原で活動されていることからローザンベリー多和田のローザンベリー・マナーかもしれません。
ローザンベリー多和田へ行ったことはないのですが、さて何の建物をモチーフにされているのでしょうか。



飛んでいるタカはクマタカのように見えます。
奥伊吹の甲津原へと続く山東本巣線はクマタカの観察ポイントでもありますね。



盆梅展の時には大きな梅鉢が置かれるスペースには欄間に届きそうな大きな行燈が並んでいます。
日が暮れてから来たら幻想的な風景になりそうですが、日が長い季節ですので閉館時間になっても外は明るいのでそれは叶わない。



新館へ入るとカブトムシが飼育されている大きなカゴがあり、その奥には薄暗い部屋に置かれた切り絵付きのテントが置かれライトアップされていました。
ヒーリング・ミュージックと鳥の囀りが聞こえる中、幻想的な世界が広がります。



2019年までは奥伊吹スキー場で夏のイベントとして『伊吹の天窓』が開催され、コンサートや映画と一緒に早川鉄平さんの切り絵作品が展示されていたそうです。
『伊吹の天窓』へ参加したことはありませんが、広大なスキー場の一角に切り絵付きテントが光を放っていたのは写真で見たことがあり、狭い室内とはいえその雰囲気が多少味わえます。



『伊吹の天窓』は2019年まで9回開催されたそうですが、2019年が最後の開催となったようです。
奥伊吹の山の中に響く音楽には動物たちもビックリしたでしょうね。



インスタレーションの様子を動画で撮ってみました!



ところで、今回の「早川鉄兵 切り絵の世界×慶雲館2022」では、「まちなかスタンプラリー」も開催されており、スタンプポイントでスタンプをもらうと早川さんオリジナルグッズがもらえます。
せっかくなので慶雲館→湖のスコーレ→黒壁AMISU→ながはまくらしノートストアと回って、オリジナル缶バッチをもらいました。



スタンプラリーはあと2カ所(大通寺・ヤンマーミュージアム)でスタンプをもらえば、オリジナル商品がもらえるそうです。
期間は8月28日までですので、コンプリートできるかもしれませんね。


コメント
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