地御前の町屋は外宮(地御前神社)の祭礼に伴う厳島の神官などの宿泊所や外宮を管理する人達が居住する門前町として成立した町屋であった。
この町屋には犬走りの部分に木柵を設けて軒下の空間を通りから区切るために設けた駒寄せがみられる。
犬垣、犬防ぎ、犬矢来、駒止め、駒留め、駒繋ぎ、牛繋ぎなどとも呼ばれているようであるが、人の寄り付きを避けるためのものとみられている。駒寄せは町屋の意匠に装飾的な要素を与えている装置の一つである。
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