なんちゃって旋盤加工。
去年作った、ロータリーモア草刈機の、カッタークラッチのプーリー。
ベアリングがゴリゴリのガタガタになってしまった。
左がダメになったベアリングで、メタルシール。
右のゴムシールのやつに交換する。
ベアリングリセスはきついので、プレスでベアリングを打ち込む。
当てモノに、24ミリのソケット駒をかましている。
入った。
プーリーの軸になる段付きボルトが段減りしていてガタガタになっていた。
部品はないから、とりあえずハンダ盛って、ボール盤に噛ましてなんちゃって旋盤で寸法を合わせ、ガタをとる。
ベアリングのインナレースが嵌まるとこだから、ベアリング焼きついたりして共回りしなければ、柔いハンダでもまあしばらくもつだろう。
良い子は真似してはいけない。
これで使っていたら、どうもプーリがぶれる。
軸とベアリングのガタはなくなったが、ベアリングとプーリの嵌め合いがやや緩くて、クラッチをつないでベルトのテンションがプーリにかかるとブレてしまうみたいだ。
このプーリは慌てて作ったからなあ。元々少し緩めの感じだったんだよな。
これじゃダメなので、プーリを作り直す。
夢中で作ってたから、あらかた成型が済んだとこからの写真になってしまう。
材料は除雪車の排土板の接地面に付いていた、厚さ30ミリのウレタン板の廃品。
それを丸鋸で八角形くらいに切り出し、さらにできるだけ角を切り落として、中心に6Φの穴を開け、穴よりやや太い1/4インチ(6.35mm)のボルトを軸として打ち込み、ボール版に噛ます。
ボール盤を回し、木工用の、金鋸を組み合わせたようなヤスリで、粗成型する。
仕上げは金鋸の刃をバイトにして成型。
切粉がすごいし、危ないから良い子は真似しないように。
リセスは、タガネやヤスリを削って作ったバイトをバイスに固定して掘り込む。
ベアリングが32Φなので、リセスは30Φにした。
これも危険。良い子は以下略。
けっこうきれいに削れるもんだ。
材料が30ミリに対しプーリの厚みは26ミリなので、金鋸の刃を使ってスライスしている。
これまた危険なので良い子は以下略。
元のプーリは、鉄板プレスの鋲合わせ構造。
焼きついて固着したベアリングでリセスが摩耗して、役立たずになった。
寸法はこいつをほぼそのまま写す。
ベアリングリセスの反対側は、スペーサが入るように、22Φのホルソーで抜く。
このホルソーのガイドドリルが6Φなのだ。
抜いた。
またソケット駒を噛まして、ベアリングを圧入する。
入れる瞬間はプーリがちょっと歪むくらい、かなりの抵抗がある。
このくらいきつければ緩まないだろう。
完成。
裏面。
プレス台の汚れが付いている。
きれいにしとかなきゃダメじゃん。
その後しばらく酷使しているが、ガタもブレもなく、良好だ。
あー旋盤買ってくんねえかな。