おニューだったのに。
勤務先の会社が変わって、お仕着せも新品が支給になった。
作業長靴も新品。
この靴は、先端にスチールキャップが入った安全長靴だが、キャップの幅が広くて靴先が丸いので、俺のゲタ足でもゆったり履ける。
キャップが細いと、指にキャップのエッジ部分が干渉して、斜面やしゃがみ作業などで痛くなるのだ。
俺の足は、ヌード寸法は25.5-26センチと、図体のわりには小さめだ。
田舎育ちなので土踏まずが深く、甲が高い分、足は小さくなるのだ。
そのかわり、足幅は広い、いわゆるゲタ足だ。
この靴は幅広なので、足のサイズにほぼ合ったサイズが履けた。
幅のもっと狭いやつだと、28センチとかでないと合わなかったりする。そうなると、斜面とかで靴の中で足がずれて、靴擦れになったりする。
喜んで早速履いていたのだが、この、ススキと幼木が生い茂った荒地の草刈りをしていて、細い木の切り株を踏み抜いてしまった。
正確には、靴底を踏み抜いたのではなく、土踏まずあたりの、靴底から側面に立ち上がったあたりを、鉛筆よりやや細いくらいの、硬いグミの切り株に貫かれたのだ。
そのままでは水が漏るので、タイヤチューブ用のパッチで継ぎ当てした。
あーあ。
自分の靴じゃないけど、おニューを継ぎ当てするのは悲しいもんだ。