hiyamizu's blog

読書記録をメインに、散歩など退職者の日常生活記録、たまの旅行記など

台風には番号と固有名詞の2種類の名前がつけられている

2006年08月10日 | 雑学

 

10日には台風7号は三陸沖を北東に去り、8号も沖縄から中国大陸に向っています。

 

日本では台風の名前は、その年の最初が1号で、順番に番号で呼ばれています。大昔は、ジューン台風など米国の女性の名前が付けられていましたし、大きな被害をもたらした台風は伊勢湾台風など固有の名前がつけられたときもありました。

 

ネットでNHKワールドのDaily Newsを見ていたら、台風7号を “the season's seventh typhoon, Maria” と言い、8号を “the season's eighth typhoon, Saomai” と言っていました。

 

台風(ハリケーン、サイクロンを含む)の名前の付け方を調べてみたら、以下のように、日本の番号方式は国内的なもので、あらかじめ決めておいた人物名などのリストに基づく命名法が国際的に正式なものでした。

 

また、現在、日本の採用している番号方式でも、大災害をもたらすなどの台風には、人々が記憶しやすいように気象庁が特別な名前を命名することができます。1954年の洞爺丸台風、1959年の伊勢湾台風など8件ありますが、1977年の沖永良部台風以降は命名されていません。

 

一方、世界標準のリスト方式とは、世界の気象機関が設置する委員会であらかじめ決定しておいた台風名のリストから、台風が発生するたびに順々に名前を選んでいく方式です。この名前リストは発生地域ごとに定められていて、「年次リスト」と「継続リスト」の2種類があります。

 

ハリケーンは「年次リスト」で、単語の先頭の文字がアルファベット順になるように名前を選び、そのリストをAから順番に使います。翌年はまたAから始まるので、リスト後半のVWなどはほとんど使われません。

ハリケーンの名前は、そもそも、米国空軍や海軍の気象学者らが、彼らのガールフレンドあるいは妻の名前を愛称として使ったことから、女性の名前のみが使われていました。1979年以降は男性と女性の名前が交互に用いられています。

 

台風のアジア名は、2000年から正式にリスト方式となり、名前は動植物や自然現象に関するものを中心にかなり多彩です。このリストは「継続リスト」で、年ごとに分割されておらず継続的に利用します。

 

日本では、米国風の女性名が使われていたのは1953年までで、その後気象庁は台風情報に番号方式を使うようになりました。しかし、日本でもNHKワールドなど国外向けには、正式のリスト方式のアジア名を使用しています。

 

以上、全面的に、「北本 朝展 研究室 @ 国立情報学研究所(NII)」を参照させていただきました。

http://agora.ex.nii.ac.jp/digital-typhoon/help/tcnames.html.ja#2.4 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする