貫井徳郎『ドミノ倒し』(創元推理文庫Mぬ16、2016年6月24日)を読んだ。
裏表紙にはこうある。
地方都市・月影市で探偵業を営む十村(とむら)は、亡くなった元恋人の妹から殺人事件の調査を依頼される。十村が旧友の警察署長と調査に着手したところ、過去に月影市内で起きた別の未解決殺人事件との奇妙な共通点が見つかり、さらに調べるとまた別の殺人事件との繋がりが浮かび上がる。真実を追えば追うほど異様に広がっていく事件。その真相に探偵が真相に迫るとき、恐るべき結末が待ち受ける。
十村(とむら):東京育ちだが、月影市で一人の探偵事務所を運営。元恋人の江上沙英(さえ)は死亡。28歳。
江上友梨(ユリ):江上沙英の妹。姉にそっくりだが、性格がきつそう。
前山(さきやま)耕一:コー。江上友梨の元彼。24歳。朱美のストーカーで殺人容疑者。見た目は良いがヘタレ。
新明(しんめい)佑:署長。十村と幼馴染。28歳。宵埼警察署のキャリアのお飾り署長。
世良朱美:27歳。山に埋められた死体で発見。
田ノ浦好美:朱美の双子の妹。田ノ浦家へ養女にいった。
大関善郎:38歳のフリーター。2年前に河川敷の茂みで絞殺死体で発見。
羽田:刑事。パンチパーマ。
成田:刑事。らっきょう顔。
本書は2013年6月東京創元社より刊行の作品の文庫版。
私の評価としては、★★☆☆☆(二つ星:読むの? 最大は五つ星)
私立探偵の語りが軽妙で、面白く、途中まではスイスイ読んだ。しかし、ミステリーとして肝心な最後の結末がはっきり言って不明。「そんなのあり?」という結論。例えば、署長の行方は不明。
ワイズラック wisecrack:軽口。気の利いた言葉(皮肉・嫌味)