道路際などに群れているオレンジ色の花をあちらこちらで見かける。
ナガミヒナゲシというケシ科の一年草で、外来種で、4月~5月に咲く。
1961年に東京で初めて確認され、いわゆる雑草だが鮮やかな花が咲くためそのままにされることもあり、2000年以降には全国へ爆発的に拡散し、地場のほかの草花を駆逐してしまう怖れがあると指摘されていた。
梅雨時に非常に小さな灰黒色の種を1本で最大100個の実を作り、1つの実には約1600粒の種子があるので、多いと1本で15万粒の種子をばらまくおそれがある。しかも、長いと5年経っても発芽することがある。
一時ススキを駆逐するかに見えた外来のセイタカアワダチソウも、結局ススキに勝つことはなく、日本の風景の中になじんでいる。
ナガミヒナゲシも、いろんな所で見かけるようになっていて、駆除が推奨されている。ド素人の私が見る所、怖れられていたように、他を圧倒的するような繁殖ぶりではなく、そこかしこに鮮やかなオレンジを配色しているだけのように思えるのだが。