hiyamizu's blog

読書記録をメインに、散歩など退職者の日常生活記録、たまの旅行記など

車で鎌倉を巡る(1)

2007年11月03日 | 観光

鎌倉へはおそらくもう数十回訪れたことだろう。しかし、鎌倉の周辺を車で回ったことはあったが、駐車場が少ない中心部を車で回ったことはなかった。
若い頃は北鎌倉から寺寺を回り、江ノ電に沿って江ノ島まで歩いたこともあった。
今回はカナダから来日している知人を案内したので、すべて車を利用することにした。花の季節と紅葉の季節の端境期のせいか人が少なく、駐車場もすべてガラガラで静かで落ち着いたお寺めぐりができた。

円覚寺
まず、北鎌倉駅傍の円覚寺駐車場に車を止める。一時間600円なり。金曜日の11時半で、20台の駐車場に2,3台のみ。
三門をくぐり、きれいになったはずの心で、あかがね色のコインを投げて仏殿の釈迦如来坐像を拝む。



円覚寺と言えば、何と言っても鎌倉で唯一の国宝の建物、舎利殿だ。源実朝が中国から取り寄せた釈迦の遺骨を納めたと書いてあった。1月と11月の数日のみの公開(外観のみ)なので、いつも遠くから眺めるだけだが、山を背にしたかやぶき屋根がさまになっている。



建長寺
鎌倉まで来るのに時間がかかったので、東慶寺、明月院はとばして、建長寺の天下門の中の駐車場に止める。ここも20台の駐車場に3,4台。一時間600円。
総門には「巨福山」の額があるが、「巨の字に勢いあまった点があり、この一点で全体が引き締まり、百貫目の価値があると百貫点と呼ばれるようになった」と、どうでも良い話が案内本に書いてあった。点で話しにならない??



総門から入場し、三門をくぐる。三門の横には高さ2m、口径1.2mの縦長な国宝の梵鐘がある。




ビャクシン(イブキ)は、樹齢約730年で高さ13m、胸高周囲6.5mとあった。冬に雨が多く木々の生長の早いバンクーバーやパースにはこの程度の太さの木は街中に普通にある。しかし、こちらは、年輪の数が多く、硬いのだろう。



仏殿には地蔵菩薩坐像があるが、本尊がお地蔵様とは面白い。やはり、なごやかなお顔である。
その奥の法殿には、千手観音がまつられているが、その手前にやせこけた釈迦苦行像があった。顔にヒゲがあるのも珍しいが、顔立ちが西洋風だ。それもそのはず、ガンダーラ遺産をもとに製作され、05年の愛知万博に出展されていた像をパキスタンから寄贈されたそうだ。



天井には小泉淳作氏の描いた大きな竜の雲龍図がある。



その奥の方丈に靴を脱いで入る。



背後の山を借景にして心字池を配した簡潔なお庭は開山した蘭渓道隆の作とある。短く刈り込んだ芝生が地面の微妙な凹凸をはっきり見せている。奥にある根元から切られた大木は以前からあのままだったのだろうか。



凛林
昼飯は瑞泉寺の山門の脇を抜けてすぐ右に曲がったところにある鎌倉凛林に行った。あっさりした中華料理の店で「凛林昼御膳」2,625円をいただいたが、まあまあと言ったところか。案内された部屋に建長寺の法殿の天井画を描いた小泉淳作氏のかわいい子虎のリトグラフがあった。



続きは次回


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