6日の第35期竜王戦5組5位決定戦・南芳一九段VS折田翔吾四段戦は、折田四段が勝って4組昇級を決めたわけだが、私は南九段が勝つものと思っていた。
南九段はかつての二冠王で、一時期はタイトル戦の常連だった。早々にA級に昇級し、25歳で九段。「花の55年組」の中でも、出世頭だったのである。
ふだんから無口で、風貌も大山康晴十五世名人に似ていることから「リトル大山」と呼ばれ、ああ南九段は晩年まで上位クラスを張るんだな、と思ったものだ。
しかし南九段は本局に負けた。しかも成績を見ると、今年度0勝10敗だった。これはどういうことだろう。
ちょっと、55年組の今年度成績を見てみよう(銀河戦は除く)。
中村修九段(59歳)順位戦B級2組・竜王戦4組 5勝7敗●○●○●●○●○●○●
高橋道雄九段(62歳)順位戦C級1組・竜王戦3組 1勝9敗●●●○●●●●●●
南芳一九段(59歳)順位戦C級2組・竜王戦5組 0勝10敗●●●●●●●●●●
島朗九段(59歳)順位戦C級2組・竜王戦6組 3勝7敗○●○●●○●●●●
塚田泰明九段(57歳)フリークラス・竜王戦6組 2勝5敗●●○●○●●
神谷広志八段(61歳)フリークラス・竜王戦6組 4勝5敗●●○○●○○●●
泉正樹八段(61歳)フリークラス・竜王戦6組 1勝4敗●●○●●
高橋九段の成績もひどいが、南九段よりはクラスが上なので救いはある。
南九段は2010年度19勝13敗で、この勝ち越しが最後。以降最もひどかったのが2016年度で、4勝19敗で順位戦はC級2組に降級した。ちょっとこの数字も信じられないところである。
どうなのだろう。南九段はここ数年振り飛車党で、上の折田四段戦も三間飛車だった。だが、南九段がタイトルを獲ったころは居飛車専門だった。だったら南九段は居飛車が棋風に合っているのではないだろうか。
現在南九段はC級2組で降級点1、0勝4敗なので、今期も降級点を取る可能性が高い。となれば、今年度終了後にフリークラスへ転出する可能性が高い。
私はもうちょっと南九段の将棋を見たいのだが、起死回生の方策はあるのだろうか。
南九段はかつての二冠王で、一時期はタイトル戦の常連だった。早々にA級に昇級し、25歳で九段。「花の55年組」の中でも、出世頭だったのである。
ふだんから無口で、風貌も大山康晴十五世名人に似ていることから「リトル大山」と呼ばれ、ああ南九段は晩年まで上位クラスを張るんだな、と思ったものだ。
しかし南九段は本局に負けた。しかも成績を見ると、今年度0勝10敗だった。これはどういうことだろう。
ちょっと、55年組の今年度成績を見てみよう(銀河戦は除く)。
中村修九段(59歳)順位戦B級2組・竜王戦4組 5勝7敗●○●○●●○●○●○●
高橋道雄九段(62歳)順位戦C級1組・竜王戦3組 1勝9敗●●●○●●●●●●
南芳一九段(59歳)順位戦C級2組・竜王戦5組 0勝10敗●●●●●●●●●●
島朗九段(59歳)順位戦C級2組・竜王戦6組 3勝7敗○●○●●○●●●●
塚田泰明九段(57歳)フリークラス・竜王戦6組 2勝5敗●●○●○●●
神谷広志八段(61歳)フリークラス・竜王戦6組 4勝5敗●●○○●○○●●
泉正樹八段(61歳)フリークラス・竜王戦6組 1勝4敗●●○●●
高橋九段の成績もひどいが、南九段よりはクラスが上なので救いはある。
南九段は2010年度19勝13敗で、この勝ち越しが最後。以降最もひどかったのが2016年度で、4勝19敗で順位戦はC級2組に降級した。ちょっとこの数字も信じられないところである。
どうなのだろう。南九段はここ数年振り飛車党で、上の折田四段戦も三間飛車だった。だが、南九段がタイトルを獲ったころは居飛車専門だった。だったら南九段は居飛車が棋風に合っているのではないだろうか。
現在南九段はC級2組で降級点1、0勝4敗なので、今期も降級点を取る可能性が高い。となれば、今年度終了後にフリークラスへ転出する可能性が高い。
私はもうちょっと南九段の将棋を見たいのだが、起死回生の方策はあるのだろうか。