一公の将棋雑記

将棋に関する雑記です。

藤本四段が藤井竜王・名人と戦うには

2024-02-24 23:27:30 | 将棋雑記
22日に行われた第72期王座戦一次予選決勝で、藤本渚四段は服部慎一郎六段に勝ち、今年度の成績を45勝7敗とした。これで勝率は.865となった。
もはや向かうところ敵なし、という感じだが、それを言うなら藤井聡太竜王・名人のほうだ。藤井竜王・名人もきょう現在43勝7敗.860。年度も終盤の2月下旬に勝率8割6分台が2人もいるとは信じられない。
藤井竜王・名人と藤本四段の公式戦での対戦はない。早く見てみたいが、それには藤本四段があとどれくらい勝てばいいのだろう。現在勝ち残っている棋戦をもとに、調べてみた。

第37期竜王戦…ランキング戦6組であと5勝、決勝トーナメントで7勝(1敗)する。
順位戦…第82期C級2組順位戦の最終戦に勝ち昇級し、以後毎年昇級を重ね、第86期A級順位戦で優勝する。
第65期王位戦…挑戦者決定リーグ紅組であと4連勝し、挑戦者決定戦で勝つ。
第72期王座戦…二次予選で2勝、挑戦者決定トーナメントで4勝する。
第50期棋王戦…予選であと3勝し、挑戦者決定トーナメントを最短6連勝で挑戦となる。
第74期王将戦…一次予選であと3勝し、二次予選で3勝し、7名の挑戦者決定リーグで優勝する。
第32期銀河戦…本戦トーナメントで最多連勝をし、決勝トーナメントのどこかで当たる。
第74回NHK杯…(予選を突破していると仮定して)本戦トーナメントで1勝以上すれば、どこかで当たる可能性がある。

いずれもまだまだ先は長いが、最短なのは王位戦の残り5勝だ。うまくいけば、今年の夏にも、王位戦七番勝負で藤井王位―藤本五段戦が見られるかもしれない。
ただ、この王位戦が無理だったとしても、これからいくらでも対戦の機会ができるに違いない。
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最近見た夢(02-10、16、20、23)

2024-02-23 22:40:15 | 
最近見た夢を記しておく。
まず10日に見た夢。
私は何かに乗っていた。私が方向を指示すると、その乗り物は左右にスイスイと移動していった。

続いて16日に見た夢。
この日もいろいろな夢を見た。映画「男はつらいよ」のワンシーンの撮影だったかもしれない。場所はある夜の大豪邸である。そこに何人かの泥棒が入らんとしていた。
そこに寅さんが通りかかり、泥棒のあとについていった。
場面変わって、私の横に谷川浩司十七世名人がいた。私は谷川十七世名人に「どこかへ行こう」と誘われたのだが、私は断ってしまった。私は何かを警戒したのだった。

続いて20日に見た夢。
私は「帰ってきたウルトラマン」の歌詞について考えていた。
1番で「燃える街に あとわずか」とあるが、この「あとわずか」は、燃える街で生き残った人が「あと僅か」なのではと考え、慄然とした。

続いて23日に見た夢。
私は午前2時57分に一度起きて、そのあとに見た夢。
私はある商店街を歩いていた。その商店街の店主のほとんどが、私に嫌悪感を示す。いまにも殴りかからんばかりだった。
私はすごくイヤな気持ちになったが、ある店の店主が言うには、私が数年前この商店街を訪れ、さんざん各店の中を見回したのに、何も買わずに立ち去った。それを店の人が、いまだに根に持っているという。
だけど私にはそんな記憶、全然ない。
するとオヤジが突然出てきて、「お前は悪くない」と言った。
眼鏡のレンズが瓶底のように厚く、私はそっちのほうに驚いた。

この辺で一度上げておこう。
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青野九段、800勝なるか(5)

2024-02-22 09:22:13 | 目を考える
20日に全国的な報道があったのだが、青野照市九段が20日のテレビ棋戦(第74回NHK杯予選)で勝利し、公式戦通算800勝を達成した。瞬発力が要求される早指し棋戦で勝利したのは見事である。
今回の達成は異例づくめだった。まず、71歳での達成はもちろん最年長。棋士生活49年10ヶ月も最長だ。引退が決まってからの達成も初。通算で負け越しも初の椿事だった。
これずべて、青野九段が成績が悪いときでも粘り強く指し、順位戦で踏ん張ったからにほかならない。
青野九段で将棋栄誉敢闘賞は26人目。ではここで、過去の達成者を記しておこう。

大山康晴十五世名人
加藤一二三九段
中原誠十六世名人
二上達也九段
有吉道夫九段
内藤國雄九段
米長邦雄永世棋聖
谷川浩司十七世名人
桐山清澄九段
大内延介九段
羽生善治九段
森雞二九段
佐藤康光九段
森下卓九段
森内俊之九段
丸山忠久九段
高橋道雄九段
郷田真隆九段
深浦康市九段
南芳一九段
島朗九段
阿部隆九段
屋敷伸之九段
中村修九段
久保利明九段
青野照市九段

錚々たるメンバーだが、石田和雄九段、勝浦修九段、田中寅彦九段あたりの名前がない。それだけ、800勝達成は大変だということだ。
青野先生、おめでとうございます。
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木村名人の名手

2024-02-21 14:45:44 | 名局
きょう2月21日は、木村義雄十四世名人の生誕日。1905年生まれだから。生きていれば今年で119歳になる。
木村十四世名人は名人8期の伝説的人物である。日本将棋連盟のHPを見ると、「将棋連盟100周年特設サイト」に、木村十四世名人と塚田正夫名誉十段の対局姿が確認できる。木村十四世名人もご満悦ではないだろうか。
木村十四世名人は第1期の名人。木村名人の恐ろしいところは、木村名人があまりにも強すぎて、第4期と第5期は、番勝負なしの木村名人防衛の措置が取られたことであった。
第6期は塚田八段に名人位を奪われたが、第8期にリベンジ。この期は1日制五番勝負という変則日程だったが、木村八段はよく戦い、第4局を終えて2勝2敗。最終決戦は1949年5月24日、皇居内の済寧館で行われた(主催:朝日新聞社、日本将棋連盟)。世に言う「済寧館の決戦」である。
将棋は木村八段の先手で、正調角換わり相腰掛け銀となった。木村八段は巧みな攻めから駒得を拡げる。
終盤、塚田名人は△4六歩と伸ばし、次に△4七歩成がある。しかしそこで▲4八歩と受けるのはアマチュアの手だ。

木村八段は▲2四歩(図)と打った。これが名手で、△2四同歩なら▲同飛△2三歩▲3四飛△3七金▲同飛で、次に▲3四桂を見て先手勝勢。
とはいえ▲2四歩の局面、アマから見ればまだまだ逆転の余地はある。ところが塚田名人はここで投了してしまった。木村八段の名人復位も見事だったが、塚田名人の散り際もあっぱれだった。
その後、木村名人は大山康晴八段、升田幸三八段に勝ち名人位を8期に伸ばした。
そして1952年、木村名人は大山九段に敗れ現役を引退、「良き後継者を得た」の名台詞を残し、十四世名人を襲位したのであった。
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藤本四段の快進撃

2024-02-20 23:16:25 | 将棋雑記
18日に行われた第50期棋王戦予選で、藤本渚四段が脇謙二九段に勝ち、今年度成績を44勝7敗とした。勝率は.863で、この時点では1967年度・中原誠五段の47勝8敗.855を上回っている。
1月15日の第9期叡王戦で本田奎六段に敗れたときはもはやこれまでと思われたが、そこから5連勝し、最高勝率の目を復活させたのはさすがである。
しかし藤井聡太竜王・名人と合わせて、1年に2名も最高勝率を更新しそうな棋士が現れるとは……。勝ち星とおカネは、ある人のところに集まるらしい。
上記44勝7敗には、テレビ棋戦は含まれていない。よって、第32期銀河戦本戦、第74回NHK杯予選が反映されていない。ただ、銀河戦は勝ってそうな予感がある。また、NHK杯は成績優秀者につき、予選免除された可能性が高い。
これらを含めて、藤本四段は3月までに以下の対局が予想される。

第37期竜王戦ランキング戦6組3回戦 冨田誠也四段
第82期C級2組順位戦11回戦 山本博志五段
第65期王位戦挑戦者決定リーグ2回戦 佐々木大地七段
第65期王位戦挑戦者決定リーグ3回戦 石井健太郎六段
第72期王座戦一次予選決勝 服部慎一郎六段
第50期棋王戦予選3回戦 畠山鎮八段
第74期王将戦一次予選3回戦 黒田尭之五段
第32期銀河戦本戦トーナメント 岡部怜央四段→杉本和陽五段?
第55期新人王戦2回戦 清水航三段

ざっと見て、佐々木七段、服部六段あたりが厳しそうだが、どうか。もっとも、いまの藤本四段には勢いがある。いまは誰と当たっても、負ける気がしないのではなかろうか。
1敗なら最高記録更新、2敗ならアウト。年度末に向けて、また注目事項が増えた。
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