おはようございます。アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリングを行う ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。
新年度の始まりの昨日(4月1日)は、9:30から東中野の歯科クリニックで歯の定期点検。
その前に東中野の線路沿いの桜の写真を撮ってきました。
ちょうど満開です。
帰り道の龍興禅寺の枝垂桜も見事でした。
さて、3月27日のブログ、3月28日のブログ 、3月31日のブログ に続いて『母がしんどい』をもとに母親の子どもに対する影響を考えるシリーズの第4回目です。
今回は、子どもにしんどい影響を与える親の傾向や対応に焦点を当てます。
私は子どもに悪影響を与えるのは、親の支配性、依存性、攻撃性の3つに代表されると思っています。
漫画家の田房さんによる壮絶な母娘間の支配ー被支配の物語である『母がしんどい』では、
・突然ピアノ教室に通わせる。
・習い事(バレエ)を急にやめさせる。
・中学受験を勝手に決める。
・夏休みに勝手に(望んでもいない)イタリア旅行に連れていく。
・イチャモンと泣き落としの毎日
・子どもの友だちと勝手に親しくなろうとする
・成人して親子喧嘩をしたら職場に抗議の電話をしてくる
等々、親の支配性に満ち満ち、親の側からの子どもへの依存も顕著です。
さらには、子どもが言うことを聞かないと、「どうしてお母さんの言うことを聞けないの!」と、攻撃性丸出しで責めまくり、子どもに罪悪感を植えつけます。
要するに、勇気くじきそのものです。
次のような親の対応は「勇気くじき」に相当します。□の中に該当する箇所にチェック(☑)を入れてみてください。
□子どもを罰する。
□子どもにほうびを与えて動かそうとする。
□子どもを頭ごなしに叱る。
□子どもに小言を言う。
□(子どもがうるさがっているのに)同じことを何度も、いつまでも言う。
□子どもをせかしてばかりいる。
□子どもが自分ですべきことに口出しする。
□子どもの習い事を勝手に決める。
□勉強に干渉する。
□子どもの食事に関して過度に神経質になる。
□子どもの友だちづきあいに干渉する。
□子どもの小遣いの使途についてあれこれ指示やチェックをする。
□子どもが自分でやるつもりのことを代わりにやってします。
*右の13の項目に7つ以上☑ がつくようならかなりの勇気くじきをしている可能性があり、10以上☑ がつくようなら、しんどい親になる予備軍です。
次回は、しんどい親にならないための基本的な心構えについて述べます。
◆フェイスブックでは、すでにお伝えしていますが、私が2015年2月20日(金)19:00~21:00にスルガ銀行 d-laboで講演した要旨がアップされました。
お時間のある時に目を通していただければ幸いです。
カウンセラー指導者が語る
アドラー心理学による自分を勇気づける技術
(岩井 俊憲/ 有限会社ヒューマン・ギルド代表取締役)
<お目休めコーナー>4月の花(2)
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