アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリング、コンサルティングを行っています。
アドラー心理学による勇気づけ一筋40年 「勇気の伝道師」   ヒューマン・ギルド岩井俊憲の公式ブログ



おはようございます。アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリングを行う ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。 

ヒューマン・ギルドの設立30周年をお祝いのお花が3人からお届けいただきました。

まずは、連名で宮崎の 高橋 由美子さん と 奥津 陽子さん から。

 

お2人は、昨年の鹿児島開催の アドラー心理学ベーシック・コース にご参加くださいました。

夕方には、熊野英一さん  (株式会社 子育て支援 代表取締役)がわざわざお届けくださいました。

熊野さんは、この3月に アドラー・カウンセラー養成講座 を修了されました。

高橋さん、奥野さん、熊野さん、ありがとうございました。

さて、『母がしんどい』をもとに母親の子どもに対する影響を考えるシリーズの第9回目です。
過去8回の記事は、以下をご参照願います。

1回目 3月27日のブログ
2回目 3月28日のブログ 
3回目 3月31日のブログ
4回目 4月2日のブログ
5回目 4月7日のブログ
6回目 4月9日のブログ
7回目 4月11日のブログ
8回目 4月13日のブログ

今回は、しんどい親から受けた呪縛、影響の克服法を中心に展開します。

まずは、最近読んだ本の紹介から。

『母という病』(岡田尊司著、ポプラ新書、780円+税)

 

母という病 (ポプラ新書)
岡田 尊司
ポプラ社

 

小説家でもある精神科医の岡田尊司氏が、母親との関係に苦しみ、そのことが母親との関係に留まらず、他の対人関係、恋愛、子育て、うつや依存症の精神的な問題に波及している人たちへの病の実態、向き合い方、克服法などについて書かれた本です。

母という病を抱えた人に共通する兆候として(1)自己否定を抱えやすく、「良い子」を演じてしまう、(2)完璧にこだわる、をあげながら、ジョン・レノン、岡本太郎、ジェーン・フォンダ、ヘルマン・ヘッセ、オノ・ヨーコなどの有名人を登場させ、実例が豊富なので説得力があります。

この本で岡田氏の説く克服法は、種々雑多ですが、次のようなものです。

・おかしいと思うことが第一歩

・否定的な体験を吐き出す

・病気や問題を生じていたことは、自己修復の試みだと知る

・ドロップアウトするにも意味がある

・甘え直すことも大切

・思い切ってぶつかる

・母親から適度な距離を取る

・一旦見切りをつける

・「理想の自分」にとらわれない

・傷ついた愛着を他の存在によって修復する

・与えられなければ与えてみる

・ネガティブに反応する癖を止める

・良いところ探しをする

・問題に対処する技術を学ぶ

・自分の思いと他人の思いを混同しない

・自分に向き合う

・事実を受け止める

母がしんどいと思う方は是非、『母という病』を読んでみてください。

<お目休めコーナー> 4月の花(15)

 

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