おはようございます。アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリングを行う ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。
昨日(4月10日)の有限会社 ヒューマン・ギルドの設立30周年記念の日に際しましては、たくさんの方々からフェイスブックでコメントいただきました。
私としては珍しく一人ひとりにコメント返しを致しました。
サプライズもありました。
10:00から始まる アドラー心理学ベーシック・コース (平日開催)の初日を前にして準備していたら、お花が届きました。
何とカミさんと私の子ども3人の連名のお花のプレゼント。
子どもたちは、前妻の子2人と現妻の子どもが連絡を取り合っていたようです。
涙がこぼれそうになってしまいました。
彼らもまた、ヒューマン・ギルドの30年の多くを精神的に支えてくれているのです。
ちなみに、 愛と勇気づけの親子関係セミナー(SMILE) のスタディガイドのカットは、うちの娘の高校生の時の作品です。
彼女は今、ヒューマン・ギルドのためにあるビジネスチャンスを準備してくれています。
ヒューマン・ギルドを30年間経営するにあたって、26年間を共に夫婦として歩んできたカミさんのことは、この紙面では語り尽くせないほどです。心から感謝しています。
心理面だけでなく経済面でも私を支えてくれています。
日々の食事の管理、栄養の管理から、愚痴の聞き役、環境整備、子育てだけでなく、出資者がヒューマン・ギルドを去るときには、その金額を独身時代から貯めていたお金で私に代わって買い取ってくれ、今ではヒューマン・ギルドの№2の出資者になっています。
時々、会社のお手伝いをしてくれます。
それでいて、経営に口出ししない態度には頭が下がります。
15:00近く、私が アドラー心理学ベーシック・コース を担当しているときに、株式会社 学研パブリッシング コンテンツ事業推進部 グローバルコミュニケーションビジネス事業室 教育コンテンツチーム アカウントディレクターの 笹生 篤さん がお花とお茶のセットをオフィスにわざわざお届けくださいました。
笹生さんは『あなたの想いがとどく 愛のピアノ・レッスン』(江崎光世、バジル・クリッツァー 、岩井俊憲著、学研パブリッシング、1,300円+税)の生みの親です。
笹生さん、いつもながらの細やかな心遣いありがとうございます。
さて、『母がしんどい』をもとに母親の子どもに対する影響を考えるシリーズの第7回目です。
過去6回の記事は、以下をご参照願います。
1回目 3月27日のブログ
2回目 3月28日のブログ
3回目 3月31日のブログ
4回目 4月2日のブログ
5回目 4月7日のブログ
6回目 4月9日のブログ
今回は、「目的論」を標榜するアドラー心理学では親の影響という「原因論」を認めるかどうか、について。
結論としては認めます。
ライフスタイル形成に関して、3月31日のブログ に書いたように(1)「家族価値」と(2)「家族の雰囲気」の2つで親が子どもに与える影響があることを認めています。
ですから、しんどい親に育てられた子どもが一種の洗脳のように親の価値観に染まってしまう可能性を認めているのです。
ただし、それ以上に、親の影響をどう受け止めるかは、本人の「自己決定」に委ねられることを指摘しています。
それでは、「目的論」はどこで語られるのか?
それは、「人間の行動には目的がある」という点で「行動」に関してです。
ライフスタイルの形成には目的論が及びません。
一部のアドラー心理学を語る本に目的論の過剰適用の傾向があります。
目的論の適用分野は人間の行動面に関してです。
私は、ライフスタイルの形成に関する原因論と自己決定性を下のスライドで説明しています。
まとめます。
アドラー心理学では、しんどい親の影響を本人のライフスタイル形成において認めます。
ただし、その影響をどう受け止め、どのように対処するかは本人次第ということになります。
<お目休めコーナー>4月の花(11)