アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリング、コンサルティングを行っています。
アドラー心理学による勇気づけ一筋40年 「勇気の伝道師」   ヒューマン・ギルド岩井俊憲の公式ブログ



おはようございます。アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリングを行う ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。 

昨日(4月14日)は、独立行政法人 国立病院機構 水戸医療センター附属桜の郷看護学校で79名の学生を対象に8:50~16:20に人間関係論の集中講義をしてきました。

私は、1997年からこの学校の非常勤講師を務めています。
今年は何と19年目になります。
どの教職員よりも古株です。

学校に着いたとき、いつものストップ・ウォッチとカウベルを忘れて来たことに気づきました。

教室は毎年のように体育館。
ここが寒いこと、寒いこと。

コートが必要だと思ったところで、タクシーを降りるとき、後部座席に忘れてきたような気がしました。
領収書をもとにタクシー会社に連絡をすると、運転手に連絡を取ったところ「ない」とのこと。
すると、ホテルか?
お昼休みに連絡を取ろうとしましたが、講義を続けなければなりません。

リレーションづくりを行い、学生の動きを伴う演習を入れたのですが、マイクの調子が悪く、肉声の方がまし。

1時間少々、体育館で過ごしたのですが、あまりの寒さに会場を教室に変更。

何だか出だしから不調続きで、「こんな日もあるのかな?」と、私にしては打ちひしがれた気分になりました。

ところが、教室の固定席で学生のお辞儀の仕方や基本的な授業の受け方などの指導をしたら、実に素直。

授業も熱心に聴いてくれ、体育館で体を使う演習を考えていたことがバカみたい。
腕時計は、立派にストップ・ウォッチの機能を果たしてくれます。

お昼休みに講師控え室に戻ると、コートは椅子のところに掛けてあり、私の思い違いが判明。

午後の授業も、座学でできることを中心に進め、時々、学生の2~3人一組の討議をしてもらい、かえっていつもより納得づくの授業ができました。

昨日の授業のスタート時は、最悪の日だと思いましたが、終わってみれば、「災い転じと福となす」のことわざのように、無理をしない判断と、それに基づく対応で切り抜けた話でした。


ところで、このことでアドラー心理学と結びつけます。

カール・ロジャーズのお弟子さんであったレイモンド・J・コルシーニは、同僚のハロルド・モサックとともにルドルフ・ドライ―カースを師とし学び、ロジャーズにところに帰ることなくアドラー派になった人です。

そのコルシーニが教育の指針として、次の4つのRで始める単語を使っています。

RESPECT

RESPONSIBILITY

RESOUCEFULNESS

RESPONSIVENESS

かつてPHP研究所から出されていた『どうほめ、どう叱るか』(原題はまったく日本語のタイトルと違う "THe Practical Parent"、ジュネヴィエーヴ・ペインターとの共著)の日本語訳(柳平 彬訳)では上から順に「尊敬」「責任」「創意工夫力」でしたが、RESPONSIVENESSの「対応力」があまりしっくりきていませんでした。

ところが、今回の看護学校での体験で「臨機応変力」がふさわしいのではないか、とふと思った次第です。

臨機応変力を発揮した私の話でした。

<お目休めコーナー> 4月の花(14)

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