アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリング、コンサルティングを行っています。
アドラー心理学による勇気づけ一筋40年 「勇気の伝道師」   ヒューマン・ギルド岩井俊憲の公式ブログ



おはようございます。アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外研修も)とカウンセリングを行う ヒューマン・ギルドの岩井俊憲です。 

昨日(5月2日)も完全オフの日で、朝のうちに整体に行って体のメンテをしてもらいました。
前日、腰痛気味でしたが、もう大丈夫です。

昨日は、あるビジネス月刊誌のインタビューを受けるにあたってしっかりと情報の収集・整理ができました。

私は、こういう案件が入ると、かなり燃えるタイプです。

と同時に「ほどほどにしないと」という、自分に染みついていて克服しなければならない性癖があることにも気づいています。

それは、競争優位のライフスタイルです。

団塊の世代特有と言って済まされませんし、経営者でもある宿命なのか、どうしても物事をビジネス的に「比較と差」をもとにした発想から脱皮できないのです。

この「日本人としてあなたは幸福ですか?」のシリーズも2019/3/22付日本経済新聞 朝刊に載っていた  日本の幸福度 58位に低下 国連19年版報告書、北欧諸国が上位独占 のランキングがきっかけでした。

このような反省の気持ちを招いたのは、私が25年ほど前に監訳した、アドラーの通訳・翻訳者を務めた精神科医のW.B.ウルフ著の『どうすれば幸福になれるか 上』(一光社、1,500円+税、絶版)の第1章、「人は人生に対する基本的態度として3つの選択肢を持っている」の冒頭の次の3つの区分が頭にあるからです。

どうすれば幸福になれるか(上)
(Adlerian Books)
岩井俊憲監訳 W.Beran Wolfe著,
前田 啓子訳
一光社

1.植物のカブの哲学で生きる方法
(注:日本語でなじみやすいのは、「根無し草の哲学で生きる方法」と捉えるといいでしょう)

2.人生を1つのビジネスと考えて生きる方法

3.芸術家のアプローチ方法


ちなみに、「日本人としてあなたは幸福ですか?」シリーズの今までの11回は、次のとおりで、そのうちの数回には、どうしても「比較と差」の発想がにじみ出ています。

3月23日付けブログ 日本人としてあなたは幸福ですか?(1)
3月24日付けブログ 日本人としてあなたは幸福ですか?(2):経済も凋落傾向に
3 月26日付けブログ  日本人としてあなたは幸福ですか?(3):私たちの生活 
3月28日付けブログ 日本人としてあなたは幸福ですか?(4):勇気をくじかれた若者
3月29日付けブログ 日本人としてあなたは幸福ですか?(5):憧れに疎遠な若者たち 
3月30日付けブログ 日本人としてあなたは幸福ですか?(6):ひきこもり100万人時代
4月3日付けブログ   日本人としてあなたは幸福ですか?(7):幸福の3つの条件
4月11日付けブログ   日本人としてあなたは幸福ですか?(8):啓蒙すべきはトラストとリスペクト
4月12日付けブログ 日本人としてあなたは幸福ですか?(9):野球指導におけるリスペクトとトラスト
4月16日付けブログ 日本人としてあなたは幸福ですか?(10 ):「承認欲求の呪縛」で強まる不幸感
4月20日付けブログ   日本人としてあなたは幸福ですか?(11):不幸を招く人と組織


W.B.ウルフ著の『どうすれば幸福になれるか 上』に戻ると、2.の「人生をビジネスとして生きる方法」は、「競争重視の生き方」です。

「競争重視の生き方」のベースにあるものは、「比較と差」を重んじる生き方で、自分と誰かを比較して、自分が優位のポジションに立つと優越感、劣位のポジションに立つと劣等感を抱きがちです。

3.の「芸術家のアプローチ方法」は、「そこに何を表現できるか?」がこの生き方の基本となる哲学で、次の3つを特徴とします。

(1)協調性と良識(コモンセンス)を持った個人の、その仲間に対する基本的関係を大切にする

(2)同胞の福利のためにその非凡な才能を発揮し、社会に貢献する

(3)人間の幸福と矛盾しない唯一の生き方である

この生き方を選び取るためには、 「比較と差」を重んじる「競争重視の生き方」を特徴とする「人生をビジネスとして生きる方法」を卒業しなければなりません。

こういうことが理解できていながら、3.に行けずに2.5程度に甘んじているもどかしさを抱えて生きる日々です。

追記:本来は「令和のはじめに克服すべき課題(2)= 競争優位のビジネスマン的な生き方」として書くつもりでいたのですが、「幸福論」との関連が強いので、「日本人としてあなたは幸福ですか?」のシリーズとしました。

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