おはようございます。アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外研修も)とカウンセリングを行う ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。
昨日(5月20日)は、カウンセリングを2ケースほど担当し、会社を早退してカミさんの Make a Wish 夢をかなえて 後片付けを手伝い、荷物がたくさんなっているので、タクシーで家に帰ってきました。
カミさんに「お疲れさま」です。
ヒューマン・ギルドの関係者もたくさん来ていただいたようで、夫婦共々感謝申し上げます。
さて、「感謝という最も効果的な勇気づけのツール」の2回目です。
私が研修の際に「感謝は最もコストが安く最も効果の高い勇気づけのツール。感謝の手段は言葉だけでなく、LINE、メール、手紙、メモなどたくさんある」とお伝えしていることから感謝の効用を書きました。
確かに感謝には心理的な効果が大きいことが各方面でも言われていますが、池田 浩九州大学准教授が日本経済新聞に現在連載中の「働き方の変化とモチベーション」によれば、運用次第では、次のようなメリットとデメリットが生じるようです。
メリットとしては、「当たり前」「当然のこと」と捉えられがちなことに対して、感謝の気持ちを表明することで会社の部署内外の人々と円滑な交流を持ち、能動的かつ創造的な協力関係を生み出します。
しかし、「サンクス(感謝)カード」を導入し、「感謝されること」に重きを置き、受け取ったカードの枚数を競い表彰するケースのようになると、承認欲求が全面に出て、感謝されないとかえって不満につながるデメリットが生じがちになります。
私がよく使っている「内発的動機づけ」VS.「外発的動機づけ」をもって語ると、受け取った感謝のカードの枚数を競い表彰するケースのようになると、これは完全に外発的動機づけとなって自律性が失われることになるのです。
感謝を競争の環境に置いて操作の手を加えてはなりません。
あくまで協力的な雰囲気でリスペクト(尊敬)と信頼の発露としてなされなければならないということでしょうね。
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