おはようございます。アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外研修も)とカウンセリングを行う ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。
昨日(5月18日)の午後は、ヒューマン・ギルドで八巻 秀先生(駒沢大学教授)のご指導により「ナラティブ・アプローチ入門」の講座を行っていました。
このことは、明日のブログでご紹介します。
さて、これからは日にちをまたいで「感謝という最も効果的な勇気づけの技法」について書きます。
私は研修の際に「感謝は最もコストが安く最も効果の高い勇気づけのツール。感謝の手段は言葉だけでなく、LINE、メール、手紙、メモなどたくさんある」とお伝えしています。
その理由は、私たちの身近に感謝のネタがたくさんあるのに、一種の見逃し現象を起こしているからです。
感謝は、人間関係の促進、維持、回復に最大の効果を発揮する勇気づけのツールです。
それだけでない感謝の効果があります。
これは、2015年10月30日付けブログ これは使える!:『ハーバードの人生を変える授業』にも書いたことですが、自分自身の幸福感も高まり、健康にも好影響を与えるのです。
『ハーバードの人生を変える授業』(タル・ベン・シャハ―著、成瀬まゆみ訳、だいわ文庫、700円+税)には、心理学者のロバート・エモンズとマイケル・マッカローの研究結果として次のような話が出てきます。
被験者を2つのグループに分け、1つのグループには「ちょっとしたことでもいいので、毎日1~2分、感謝できることを5つ書いてもらい、もう1つを何もしなかったグループにし、観察を続けたところ、感謝できることを考えたグループは他のグループに比べて、人生をもっと肯定的に評価できるようになっただけでなく幸福感が高くなり、ポジティブな気分を味わえるようになり、よく眠れるようになり、 より多く運動をするようになり、身体的な不調も減ったのだそうです。
著者のタル・ベン・シャハ―は「ポジティブ心理学」の若手第一人者。
2000年からハーバード大学でポジティブ心理学のクラスを受け持ち始め、4年で受講者数が100倍になった伝説の授業を受け持っている人です。
感謝という最も効果的な勇気づけのツールをもっともっと広める責務を感じ続けている私です。
*次回は、感謝を操作的に使うと危険な要素があることをお伝えするつもりです。
(クリックして勇気づけを)
<お目休めコーナー>5月の花(19