おはようございます。アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外研修も)とカウンセリングを行う ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。
昨日(5月9日)の午前中は、カウンセリングをしながら、ついうるっとしてしまうことがありました。
その人は、子ども時代に父親から虐待を受けていた54歳の方でした。
そんな過去がありながらも今後は、他者のために生きようと決心しています。
カウンセリングの余韻が残っている夕方に映画「あまのがわ」の監督の 古新 舜 (Shun Coney) さん(コスモボックス株式会社 代表取締役)が やぶうちゆうさん(代表作『ウチとオカン』その他『貧困女子物語』新聞連載、フィリピン留学体験漫画『ウチと初海外』など描くエッセイ漫画家)と一緒にヒューマン・ギルドにお越しになりました。

自らも父と母から虐待を受け、高校生の時、父の虐待に教員が気づき、児童相談所に一時保護された経験をお持ちであることがインタビューされた新聞に載っていました。
現在は、エッセイ漫画家として活躍しながら「大人の未来(全国虐待被害当事者の会)」(ホームページ、フェイスブック)のメンバーとして活躍されています。
「親のための免許」が必要だともおっしゃるゆうさん、ヒューマン・ギルドの「愛と勇気づけの親子関係セミナー(SMILE)」に参加をご検討のようです。
会ったばかりの私は、ゆうさんのポジティブ転換力、行動力に驚嘆しました。
さて、昨日に続いて幸福を科学した本の幸福論についてです。
昨日の内容は、『幸せのメカニズム ― 実践・幸福学入門』(前野隆司著、講談社現代新書、800円+税)の核心部分です。
第2章の「幸せの4つの因子」の一部にすぎません。
ちなみに、この本の構成は、次のようになっています。
序章 役に立つ幸福学とは
第1章 幸せ研究の基礎を知る
第2章 幸せの4つの因子
第3章 幸せな人と社会の創り方
著者は、第3章の「幸せな人と社会の創り方」でぶっちゃけトーク満載になります。
「あとがき」の最後を次の言葉で結んでいることが著者のホンネ中のホンネのようです。
「多様な幸せの輪を、いろいろな方法で、いっしょに広げていきましょう。ゆっくりと。着実に。楽観的に。自分のペースで。みんなで助け合いながら。未来は明るい。まぶしくて、涙が出てきます。未来は、楽しみと幸せに満ちています。世界中の人々が幸せに暮らす平和な世界を、ともに、目指しましょう」
私の本心は、私の文章や昨日紹介のインターネットの著者インタビューを読んでわかったつもりになるのでなく、この本をしっかりと読みこなしてほしいことです。
この本の付録の「幸福に影響する要因の48項目」だけでもすごい内容です。
その他にも「地位財と非地位財」「公私混合の勧め」「協創=協力+創造」など、私はうなづくことばかりでした。
◆「日本人としてあなたは幸福ですか?」シリーズの今までの13回は、次のとおりです。
3月23日付けブログ 日本人としてあなたは幸福ですか?(1)
3月24日付けブログ 日本人としてあなたは幸福ですか?(2):経済も凋落傾向に
3 月26日付けブログ 日本人としてあなたは幸福ですか?(3):私たちの生活
3月28日付けブログ 日本人としてあなたは幸福ですか?(4):勇気をくじかれた若者
3月29日付けブログ 日本人としてあなたは幸福ですか?(5):憧れに疎遠な若者たち
3月30日付けブログ 日本人としてあなたは幸福ですか?(6):ひきこもり100万人時代
4月3日付けブログ 日本人としてあなたは幸福ですか?(7):幸福の3つの条件
4月11日付けブログ 日本人としてあなたは幸福ですか?(8):啓蒙すべきはトラストとリスペクト
4月12日付けブログ 日本人としてあなたは幸福ですか?(9):野球指導におけるリスペクトとトラスト
4月16日付けブログ 日本人としてあなたは幸福ですか?(10 ):「承認欲求の呪縛」で強まる不幸感
4月20日付けブログ 日本人としてあなたは幸福ですか?(11):不幸を招く人と組織
5月3日付けブログ 日本人としてあなたは幸福ですか?(12):競争優位のビジネスマン的な生き方
5月9日付けブログ 日本人としてあなたは幸福ですか?(13):幸福を科学した本の幸福論
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<お目休めコーナー>5月の花(10