おはようございます。アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリングを行う ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。
昨日(4月14日)は、2つの大きなことがありました。
1.PHP研究所に 隔月刊『衆知』の2回目の原稿を書き終え送りました。
Business Skill Review のところで「思考と行動を変える 実践! アドラー心理学」の連載を担当しています。
発売日:4月27日
価格(税込):1,080円
2.日本経営合理化協会 が私が講師を務める 社長のアドラー心理学 の告知を始めました。
東京開催:平成28年7月 7日(木)
大阪開催:平成28年7月13日(水)
それぞれ10:00~16:30
さて、これからが本題です。
本日(4月15日)、『感情を整えるアドラーの教え』(大和書房、1,400円+税)が書店で発売になります。
アマゾンでは4月17日発売で、予約注文が始まっています。
ヒューマン・ギルドでは、4月18日(月)から出荷可能です。
私がもっとも工夫を加えたのは、(1)アドラー心理学の基本的な考え方と感情をしっかり結びつけたことと、(2)怒り、不安、あせり、嫉妬、羨望、憂うつ、劣等感の感情の目的と意義をまとめたことで、巻末の【付録1】と【付録2】に配置しました。
「はじめに」の一部を紹介いたします。
一部の心理学では、「感情が人を動かす」とか、「感情はコントロールできない」と教えたりすることがあります。
ただし、アドラー心理学では、全く逆の立場で、「自己決定性」と同様、「人が自らの選択で感情を使う」、「感情はコントロールできる」と捉えています。
感情は、思考や行動と同じ、人間が備えている心の機能の1つであり、私たちの意思と無関係に働くものではないからです。
創始者のアドラー以来、進化を続けている現代のアドラー心理学の感情に関する強い信念は、次のとおりです。
〇感情をコントロールして、自分を変えることができる
〇自分を変えることは今からでもできる
〇自分が変われば人生が変わる
その信念を貫く鍵は、感情のコントロールすることから始まる、ということを肝に銘じておいていただければと思います。
そして、アドラー心理学のカウンセラーの立場から書いたこの本では、感情の捉え方を次の3つの特徴に焦点を当てています。
(1)感情にはプラスの「陽性感情」とマイナスの「陰性感情」がある(アドラーは「結合的感情」と「離反的感情」と呼ぶ)
(2)現在の感情、過去に向かう感情、近未来・未来に向かう感情など、時間軸がある
(3)感情の一部は、目標(理想)と現実(現状)の落差から生まれる
詳しくは、本の中で読んでいただくとして、この本の中で触れた怒り、恨み、不安、心配、恐怖、あせり、嫉妬、羨望、憂うつ、劣等感といった感情について、どうか悪者扱いしないでいただきたいです。
これらは、あなたに必要だったから備わっていた心の働きであります。
私は、自分の心の働きとして備わっていたものをどう使うか、を焦点に、自分と他者にとって建設的な使い方をガイドする本として書きました。
私たちは、感情を誰にも彼にも使っていることはないはずです。
必ず特定な人にある状況で、ある目的のために使っていることに、この本を通じて気づくはずです。
人間はとかく、感情についても物事についてと同様、「良い・悪い]や「正しい・間違っている」と考えがちです。
ですが、この本では、感情を建設的に、適切に使えるようご案内します。
制御可能なように思える感情たちは、自分でコントロールできるばかりか、私たちがよりよく生きるために大きな味方になってくれます。
あらゆる感情は、あなた自身の人生を鮮やかに彩るパートナーなのです。
そして、本書が、あなたが感情を自らの選択で自由にコントロールし、大きく人生を変える一助になれば、これ以上の幸せはありません。
岩井俊憲
<お目休めコーナー>4月の花(15)
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