IZUNOHANA’s blog

     後期高齢驀進中者の戯言

突然の手紙に・・・

2015-05-16 08:35:50 | この頃思う事

  

 「紫蘭」が咲き始めたと思っているうちに、満開になってしまいました・・・このところの高気温のせいでしょうか。

 


 

5月15日 午後3時過ぎでした。
何時ものように、郵便配達さんが廻ってきて、一通の封書を、郵便受けに入れて行きました。
手に取ると、月に1回ほど訪ねている知人からでした。

これは、誰が見ても確かな事で、私は、医者でもなく、セラピストでもなく、専門介護者でのないから、人の正しい処し方など分かりません。
ただ、目の前で助けを求めている人がいれば、無視する事は出来ない性分であることは確かなのです。

知人の手紙を開けると、便箋2枚に、びっしりと文字が連ねてあり、私が知人宅に訪れるのは、知人を自由に支配する為で、全く、知人を見下していると書いてありました。
それだから、私が来るとストレスが溜まって、かえって病気が悪化するから、もう、来ないでくれと言うのです。

私は、その内容には納得しました・・・何時も、同じ愚痴を繰り返す知人に、イライラして厳しい口調になっている事に気づいていたからです。
知人が、どうする事も出来ない過去を繰り返し愚痴って、日々を鬱々を暮らすより、生きている間は(もう、知人も私も先は短いのですから)、少しでも前向きに、心穏やかに暮らして欲しいと、時には、叱咤(激励はしなかったですね)もしましたし・・・
それを、こんなにも違った解釈をしていたという事に、半ば、感嘆すら覚えます。

午後4時、次回に行く時に持参しようと思っていたタオル等(夏は汗をかいて肌が荒れると言っていたから)を持ち、軽い夕食を買って、知人宅に向かいました。
知人は、丁度、配達された介護弁当で夕食を取っていたので、持参したものを冷蔵庫に保管するようにと渡しながら、「来て欲しくないと言っていたけれど、今日は、謝りに来た。私のする事がストレスになっているとは分からなかったので、本当に、申し訳ない。すべてに対して謝ります」と言いました。
知人は私の顔を避けるかのようにTVを見たまま、「わざわざ来ることは無い」と言うから、「もう、私から来ることはしない。貴方が、私に出来ると思う用事が出来たら電話して・・・その時はいつでも来る。ただ、けんか別れはしたくないから、ちゃんと、顔を見て謝りたかった」と、私にしては、すこぶる穏やかに話したのです。
それ以上、知人も話をしようとしないので、「もう帰るけど、元気でいてね。さよなら」と、滞在時間10分程で帰宅したのです。

他人から見ると、私は、自由気儘に、お金の心配もなく(退職金や年金を余る程貰っていると言われます)、ノンキな生活をしていると思われています。
人がそう思うならば、あえて、私は否定しません・・・否定しても、ウソだと思われるからです。
一人、家を出て人並の生活をするのは、そう楽なものでは無かったのですね・・・勿論、家など買えませんし、貯金も宝石もありません。
ただ、老後を考えて、派手なものを避け、地道に貯金をするより、今出来る事を楽しみ、老後は「大ぼら」を吹いて過ごそうと決めた訳です。
決して、お勧めできる生き方ではありませんが、ともかく、現在のところ、後悔も未練もありません。

知人が、この先、心穏やかに暮らしてくれる事を祈っています。
その一方で、知人から解放された安堵感も感じている私は、きっと、偽善者なのですね。


 


          (画像クリックで拡大)

 

庭の片隅に咲く花々です・・・最初の花の名は不明、次からは「岩タバコ」「スズラン」「エビネラン」です。

コメント (8)
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