
頭の回転は良いけれど省エネを最優先にのんべんだらりと暮らしていたい折木奉太郎と、旧家のお嬢さまだけれど好奇心旺盛な千反田えるが高校入学し、古典部に入部してからの1年間に起きた出来事のあれこれを語った短編7本。
謎の1つ1つは(難問かどうかは別として)本当にたいしたことはなくて、まさに日常系ミステリ。ただ、大事なことはそうして解かれていく謎ではなく、それぞれの事件をターニングポイントにして揺れ動く少年少女の心なのです。
そういう意味ではミステリというより青春小説と呼ぶ方がふさわしいのかもしれません。
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