「生きている者が偉いのだ。ウォトレントの聖王だろうが、死ねば荷車に踏みつぶされた蟇蛙と同じよ。どんな卑怯未練な手を使おうとも、生き残るべし」キーヒャ公国大公家の家訓。
アプロスは乳白色の大気に巨大な大陸や無数の島々が浮かぶ世界。人々は飛空船や飛空装甲に乗って大地の間を行きかっている。
無人島調査に向かっていた若き女法術師キースリンは、乗り込んでいた飛空船が蠱の大群に襲われ遭難するのだが……。
分かりにくく一口で言うと、「『バビ・ストック１』の世界観で繰り広げられる『オーラバトラー戦記』」。外連味たっぷりでワクワク感満載のファンタジー戦記＆冒険ストーリー。地形的に獣や魚が少ないので、登場人物たちが普通に虫とか幼虫とか貪り食う光景も貴重です。
金属製の甲冑で空を舞う騎士たち、巨大な空中要塞、その装甲を貫き食い破る蠱の大群、虫の巣、大地や機械を宙に浮かばせる精霊石、帝国の野望、皇帝と前皇帝の対立、謎の少女、肉体改造され異形となったものたち……。
前皇帝・上皇の抱え込む直属の騎士団長、７羽の小鳥公の異形の怪物っぷりがステキです。
1992年発売のＰＣ98用のアドベンチャーゲームに『アプロス大地の章～風の探求者編』というのがあって、これが対になると思うのだけれど、評判はボロクソですね。この時代はこういうゲームが多かったのでさもありなんですが。
【アプロス天空の章】【巣と風の母】【人魚鮫司】【もりき靖泰】【巣の母】【マッドサイエンティスト】【人形使い】
