
中年のおばちゃん、のぶこの言葉。たとえ子供だろうと働けと。
御薙……ミナギは日本海から数十キロ離れた山裾の寒村。
しかし、そこの農夫は鍬と鋤のほかにコルトガバメントも携え、軽トラやバイクでチェイスを繰り広げ、己の縄張り、誇りを守るべく戦い続けている……。
「百姓の百ある業のひとつめ、一は一揆だぜ」と農業、林業、畜産業それぞれに1章を費やした、ハードボイルドな第一次産業小説。子供の牧童ばかりになった牧場が襲撃者と戦うために銃を手に立ち上がったり、仲の悪い男たちを集めて山林の整備をするはめになった女性の話とか。
誰もが第一次産業への理想があり、ウソや裏切りがあり、誘惑や堕落があり、銃撃戦があり誘拐があり、生と死があり、結果、老いも若きも公言するにはヤバすぎる過去を抱えて生きていく話。みんな、胸の内に抱えた熱い思いをほとばしらせる機会をうかがっているのだ。
【畦と銃】【真藤順丈】【最強の農夫】【樹上で叫ぶ少女】【絆で結ばれた牧童たち】【ネオ農】【流れ星】【あぜやぶり】